ドイツというと「古城ホテル」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は「修道院ホテル」もドイツには多く存在し、その魅力や利点からドイツ人にも観光客にも愛される滞在スポットになっています。
今回は北ドイツの田舎にある美しい修道院ホテルをご紹介したいと思います!
目次
修道院ホテルの魅力
修道院というと日本では馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは修道院を改築したホテルというのが随所にあります。古城ホテルも良いですが、修道院ホテルもとてもオススメです。
古城ホテルは眺めが良い高台の上にあったりすることが多く、お部屋もそこまで大きくないことも多いと思いますが、修道院ホテルは施設自体がわりと広々としたスペースであることが多くゆったりと過ごせるのが特徴的です。
ドイツの教会や修道院にご興味のある人はこんな本もおすすめ↓↓
ミュンスターへの場所と行き方
ミュンスターは北ドイツに位置し、オスナブリュックと共に30年戦争のウェストファリア条約で有名となった歴史的な街です。
北ドイツに行くにはベルリンやハンブルク、デュッセルドルフ、ハノーファー、フランクフルトから電車がいいでしょう。ハンブルク、デュッセルドルフ、ハノーファーからは2時間半程度でつきます。フランクフルトやベルリンからは3−4時間かかります。又は、オランダからも電車や車で行くことができ、2−3時間でつきます。
ドイツへのフライトは、スカイスキャナーという料金比較のサイトが便利です↓
今回泊まったミュンスター近郊の修道院ホテル
今回泊まってみたのは、ミュンスターという街から車で1時間、ビーレフェルドから26分のところにあるMarienfeld(マリエンフェルド)という小さな村にある修道院ホテル、レジデンスクロスターフォルテ(Hotel- Residence Klosterpforte)。
ミュンスターはアカデミックな大学町としても有名なので、ミュンスターに関する記事もまた書きたいと思います。
こちらのホテルは、自然に囲まれた癒し系ホテルです。
広大な敷地の中に修道院を改装して建てられたホテルやレストラン、中庭があり、全ファシリティーを利用しようと思ったら数日はかかります。
修道院ホテルの周りは木々に覆われていて、とても静か。たまに小鳥のさえずりが聞こえるくらいで、平和な時間が流れています。のどかな田園風景の中で、1日のんびりホテル敷地内で過ごすだけでもとてもリラックして楽しめます。
施設内には、昔の生活が垣間見えるかのような古い建造物などが沢山あります。
今回はこちらの修道院ホテルのご紹介をしていきます☆.。.:*・゜
ホテルの予約
ホテルの予約は、Booking.comがおすすめです↓
ウェブサイトから直接もできるようですが、たいていの場合Booking.com経由の方が割引があったりします。
ちなみに、三井住友からBooking.comカードというのがあるらしいので特典を利用したい方は以下もチェックしてみてください↓
ホテルの基本情報
ホテルレジデンスクロスターフォルテ(Hotel- Residence Klosterpforte)はもともと800年以上も前にシトー会によって修道院として設立されました。
最初は、施設内にある修道院教会が1185年から1222年に建てられ、その400年後に修道院の建物が建てられました。修道院教会現在は教区協会として使用されています。
このホテルの名前クロスタープフォルテとはドイツ語で「修道院の門」という意味で、古い修道院の扉のことを指しているようです。
入り口
こちらが館内の入り口。ガーデンテラスもありとても気持ち良さそうです。
芝生もよくお手入れされてます。あちら側の建物もホテル設備のようです。
広い入り口を通って受付へ行きます。
館内は百合の紋章が入った赤い絨毯にこげ茶色の精巧な手すりと、伝統を感じさせるクラッシックなスタイルです。
サッカーにゆかりがある土地のようで、サッカーチームや訪れた著名人などの写真が飾られていました。
お散歩に最適なホテル内
このホテルの良さは、「敷地」という空間で外から仕切られていること。そしてその空間の中に公園やカフェ、レストランなどが入っているため、囲まれた空間にいながら外に出ているような感覚を楽しめることです。
時間があるときに是非館内を散策してみることをお勧めします。地図を見てみるとこんな広い敷地であることがわかります。池やテニスコートもあるんですね。
受付で地図を渡してくれるので、地図を見ながら行くこともできますし、所々に道案内もあります。
なんだか古めかしいレンガ色の建物を眺めながら、ハリーポッターのような魔法学校にいるかのような世界観に浸れそうです。
北ドイツは、ハーフティンバーの家が多いドイツ南部と違って全体的にレンガ造りの家が多く、その赤茶色の建物が 落ち着いた雰囲気を出しています。
レストラン&カフェ
お庭を散策してみると沢山の建物があるのがわかります。
カフェは幾つかあったと思いますが、お庭に面しているカフェがこちら、クロスターフカフェ(修道院カフェ)。
中にも座れますが、天気がいい日は外に座るのがオススメ。
美味しそうなケーキが売っています。ドイツのケーキは相変わらず一つ一つが大きくて、全部食べきれるか悩むところ。これで甘すぎたらどうしようかなあ。
とりあえず、人気のイチゴとルバーブの生クリームケーキをもらうことにしました。
すると、せっかくの可愛らしいケーキが両脇からフォークにぐさっとされて出てきました(笑)あらら。ケーキがなんとも可哀想なとらわれの身に見えてしまう。
とはいえ、他の文化とは異なる美学ですが、こういうドイツらしさも好きなものの一つ。運ぶ時にフォークが落ちることはないし、という理にかなった配慮なのだと思われます。
味もそこまで甘すぎず、程よい感じでした。
ベビー連れのママさんやドイツ人の老夫婦もお茶をしに来ていました。平和だなあ。小鳥のちゅんちゅんというさえずりだけ聞こえます。
メインの建物から数分行ったところにイタリアレストランがあります。このレストランは内装も煉瓦造りのお洒落な建物。
本の中にあるレストランです。イベントでもよく使われるようでシックな印象。天井の丸い屋根がとても素敵。フォーマルな感じではなく、カジュアルテーブルで食べることも可能です。
夕方早めに行きましたが人気なのかとても混んでいました。
おすすめという窯焼きのピザを頼んでみましたが、これがまたとても香ばしくて美味しかったです。
その他施設
共有施設として館内にはとても綺麗なサウナやプールがあります。プールは10メートルくらいの小さなプールですが、少しピチャピチャっと水に浸かって、その後はプール周りに置いてあるベンチでゆっくり休むことができます。
人が誰もいなくて貸切状態でした。
ヨーロッパのホテルについているプールには、市民プールのような大きくて泳ぎがいがあるスポーツジム風と、こじんまり清潔で高級感があるスパのようなプールがありますが、こちらは後者。
のんびり何時間もリラックスできる空間でした 。
またホテルにはお土産屋さんがありますが、こちらにはブランドのブティックもありましたが、可愛らしい本屋さんや宗教関係のグッズを売っているお店もありました
また、地図にあった池の方に行ってみました。のんびりとした風景で、木の橋がかかっています。
パーティー会場としても使える場所になっていました。
まとめ
隠れ家のような修道院ホテル、いかがでしたか?ドイツの田舎には修道院や古い建物を改修したホテルや古城ホテルなどが沢山あります。
都会の喧騒から離れて、たまにはそういった場所でのんびりとした週末を過ごすのもオススメです☆.。.:*・゜
スポンサーリンク