日々ドイツの諺を取り上げています。
今回は、ドイツらしい言葉が入っている諺を取り上げたいと思います。
ドイツらしい言葉とは、”ドイツの習慣やドイツ人の性質などを上手に表している表現”という意味です。
では一つ一つ紹介していきます。
目次
Übung macht den Meister.
- 英訳:Practice makes perfect.
- 和訳:練習が達人を作る。
直訳すると「練習はマイスターを作る」と言います。マイスターとは名人や達人という意味で、職人の国ドイツならではの単語です。「継続は力なり」や「修行あるのみ!」といったようなニュアンスに通ずるものがある諺です。
Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm.
- 直訳:りんごは木から遠くへ落ちない。
- 意味:蛙の子は蛙。爪の蔓に茄子はならぬ。
子供は親の性質を持って生まれてくる、という概念は万国共通かも知れません。りんごという単語が出てくるのが、りんごジュースやリンゴ酒の人気なドイツらしいです。
Alles hat ein Ende, nur die Wurst hat zwei.
- 直訳:全ての事に終わりは一つだが、ソーセージには二つある。
- 意味:どんなことにも終わりがある。
なぜ突然ソーセージが出てくるの?と思ったかも知れませんが、特に深い意味はないようです。単にソーセージには端が二つあるので比較に出してみるとオモシロイ、というジャーマンセンスのようです。
Jacke wie Hose.
- 直訳:ジャケットはズボンのようなもの。
- 意味:五十歩百歩。どんぐりの背比べ。
こちらもたまに友人との会話で聞く言葉。ジャケットとズボンを作るときにどちらの布に合わせて作ってもいいよ、という意味で使っていたことから来たらしいのですが、面白い言い方ですね。Das ist mir egal. (どちらでもいいよ)という代わりに、Das ist mir Jacke wie Hose. という具合に使います。
wes Brot ich ess, des Lied ich sing.
- 直訳:その人のパンを食べ、その人の歌を歌う。
- 意味:お世話になった人のことを立てる。
自分がお世話になった人の利益に寄り添うという感じかもしれません。自分にお世話になった人、というのは、往々にして「お金を払ってくれる人」という意味合いもあるようです。
今回はこんな感じです。また紹介していきます!