バスク地方といえば、美食の街☆.。.:*・゜
シーフードや生ハムをふんだんに使った色とりどりのピンチョスは、各店によって出すものが異なり、そのクリエイティビティの高さはまるで創作品の展示会のよう。
バル巡りの個人的なおすすめは、その店のイチオシのものを2、3個食べてまた次の店を覗いてみる、という方法。特に地元の人が選んでいるものや注文しているものをじっと観察するのがコツです。一つ一つが小さいので、そんなに量を食べられない人でも、バル巡りは十分楽しめます。
バスクの街は、バルが所狭しと並んでいて、毎晩多くの人で賑わっています。その賑わいがまた楽しい。その輪の中に入りたくなる雰囲気があります。
ピンチョスは、素材の組み合わせもさることながら、どんなソースを使ったんだろう、と思うくらい味がしっかりして美味しいものや、何でできているんだろう?と思わせるくらい形や色が不思議なものまであり、見ているだけでワクワクしてきます。
今回は、そんな美食の街で訪れたいくつかのバルをご紹介します!
目次
Gran sol (オンダリビア)
オンダリビアにある有名ピンチョスバル。このお店はどれも本当に、本当に、美味しかったです。バスクにいったらもう一度ぜひ行きたいお店。
種類も豊富で見た目もとても新鮮そう。外にも樽でできたテーブルがたくさん置いてあり、ぽんっとお皿をおいて食べるスペースがあるのが嬉しい。
見た目の鮮やかなピンチョスたち。このフォアグラのテリーヌのようなものも美味しそう。
選んだのはこちら。スパニッシュオムレツやナスの揚げ物など、名前は全部わからないけれど美味しそう。
中でも美味しかったのは、定番のスパニッシュオムレツ。出汁が入っているのではというくらい味付けがしっかりしていて、温かい卵がとろりと出てきます。ナスの揚げ物も美味しかったです。全部美味しかった!
*お店情報* www.bargransol.com/en/ San Pedro Kalea, 63-65, 20280 Hondarribia
Astelena 1960 (サンセバスチャン)
こちらはサンセバスチャンにある有名バル。石原さとみのすっぴん旅にも出てきましたね。
手前のズッキーニのチーズ乗せグラタンも美味しそう。エビなどのシーフードはすぐになくなってしまう印象です。
*お店情報*
https://www.facebook.com/pages/category/Bar/Astelena-1960-345825518943317/
Astelena 1960
Calle Iñigo, 3 Bajo
20003 - San Sebastiá
Bar Baztan(サンセバスチャン)
ここは割と狭い店内に人がぎゅうぎゅう。揚げ物やグリルが多いイメージです。
そのままでも食べられそうなカツや揚げ物、ミートボールなどを豪快にパンの上に乗せてピンチョスにしているものも。
そんな中選んだのはこちらのお寿司のような具材。白身魚にアンチョビ添え、もう一つはクリームマスタードソースにビーフ煮込みだったと思います。少しだけしょっぱかったけれど、濃厚なお味が好きな方にはオススメ。
Gandarias JATETXEA (サンセバスチャン)
ここはもサンセバスチャンの街中にあるピンチョスバル。こちらもAstelena 1960 (サンセバスチャン)に続き「石原さとみのすっぴん旅」というテレビ番組でも訪れていましたね。
ここは、シーフードもたくさんあり、その種類の豊富さに目移ろいしてしまうほど。
まずはウニやグラタンパイなど他のお店では見かけなさそうなのを頼んでみます。やはり海沿いの街に来たからにはシーフードを食べたいということで、ウニ、エビ、白身魚など。
イチオシはこの一番左のエビにソースがパプリカソースのようなものがかかっているピンチョス。これはカウンターには載っていないもので注文してから作って温めてくれます。
隣に並んでた地元のマダム風のおばさまが注文していたもので、あまりに美味しそうなので、すかさず「同じものをお願いします!」と指差して注文させてもらったもの。(マダムに、黒板のどこに書いてあるか聞いてみたのですが、いまいちわからず・・。)
エビのプリプリした食感と、甘いパプリカソースが絡み合って本当に美味。
少しだけお値段が上がりますが、やはり味は格別!
Bar martinez 1942 (サンセバスチャン)
このバルもサンセバスチャンの街中にあります。まだそんなに人がいなく種類もそこまで多くはなかったのですが、タコのマリネに惹かれて入ってしまいました。
ピンチョス三昧でパンとたんぱく質ばかり摂取していたので、少し野菜不足に感じていました。サラダを食べられるところはとても貴重です。
このタコのマリネは新鮮でとても美味しかったです。酸っぱすぎず、玉ねぎも辛くなく、良いお口直しになりました。
他にもこんなのがあります。他店とはまた異なる創作料理。
La Conchuna del Telmo (サンセバスチャン)
ここのバルもサンセバスチャンの街中。少し通りからはずれた角の方にあります。7時きっかりにお店が開くのですが、開店と同時に人がわっと押し寄せて、ものの10分で満員になってしまいました。
入るとカウンター越しにメニューを渡されます。ここは注文型のバルで、基本はこのメニューの中から選びます。注文すると作りたての状態で出してくれるので温かいまま美味しくいただけます。
このお店はフォアグラや牛の煮込みが有名とのことで、気になっていた牛のほほ肉の煮込みを頼むことにしました。混んではいたものの最初に注文したので、わりとすぐ出てきました。
とろりとしたソースがかかっています。見た目からして美味しそう。
一口食べてみると、その柔らかさに思わず笑みがこぼれるほど。ふかふかでとろとろの煮込みです。
こちらはタコのグリル。大きな肉厚のタコがキャベツの付け合わせと一緒に出てきました。こちらも本当に美味。タコのステーキ感が半端なく、噛むともりっという音がするくらい肉厚です。こんな大きいタコを思う存分食べられるのは珍しいのではと思います。
Cafetería Faisán (ゲルニカ)
ピカソのゲルニカの壁画で知られるゲルニカの街にあるピンチョス。ふらっと入った割には美味しかったのでご紹介します。
店内はカジュアルなカフェ風のお店で昼間から子連れのママたちや若夫婦が来ていました。座ってきちんと食べられるのも良かったです。
カウンターに並べられたピンチョスを見てみると、ここもパリパリとした餃子の皮のようなものに包まれた春巻きのようなものがわりと多かったです。
左はポークが入っているのだそうで、一つ頼んでみました。
チーズでグリルしたピザのようなピンチョスも美味しそう。
最終的に頼んだのはこちら。お昼だったのでコーヒーとセットにしました。
ここのピンチョスはどれも本当に美味しかったです。
コロッケと生ハムの組み合わせも美味しかったし、アジア風春巻きのようなピンチョスも味付けが好みでした。
他にも大きなオムレツを挟んだサンドイッチや生ハムのサンドイッチなどもありました。
ゲルニカに来ることがあれば、お勧めのお店です。
EKAIN (ビルバオ)
こちらはベルメオの旧市街の中心地Piaza Berria(ベッリア広場)にあるバルです。ベッリア広場の周りには、どこに入ろうか迷ってしまうくらいたくさんのバルが軒並み並んでいます。
こちらは入り口が開いていてなんとなく入りやすく、面白そうな創作ピンチョスがたくさんありました。
悩んだ末、このアジア系飲茶のようなピンチョスを頂きました。
右は濃いソースのトリュフ入り、左は少し辛めだったかな。
味も雰囲気もまあまあというところですが、珍しいものを頼んでみたいという人にはオススメです。
La olla (ベルメオ)
ここはベルメオでにある人気のピンチョス店。2015年に1位を取ったことがあるバルだそうです。
店内はわりとゆったりして、カウンター際が見るからにおしゃれ。
ピンチョスもまたモダンな装い。揚げ物と美味しそうなソースもあります。
残り少なくなってきて、お店の人も急いで補充中。たくさん売れている感じです。
鉢植えのようなコンセプトのピンチョスもありました。小石の部分は何でできているのか不思議になる淡い綺麗な紫色の食べ物。紫いもかな?と思って食べたら案の定甘くてふかふかしていました。
結局頼んだのは以下の4つ。紫のピンチョスもちゃっかり頼みました。
マッシュルームやタコの揚げ物は見た目通りに美味しかったです。揚げ物はハズレがあまりない気がします。
ここのソファに座っていたのですが、ちょっとしたアクシデントがあり・・・上に飾ってあったお店のメニューの一つがペロリとはがれ、私の頭の上にガツンと落ちてきました(涙)い、痛かったあ・・。
反動で落としてしまった食べ物は変えてもらえたのですが、床に落ちた残り物をハトが食べるという悲しい光景に・・(笑)
まとめ
さて、バスク地方のピンチョスいかがでしたか?実際に街を歩いてみると多くのバルが街中にあり、バル巡りはまちあるきの醍醐味になっています。
バスクに来たからには、ここでしか食べられないような創作料理やシーフードのピンチョス、地元で有名なピンチョスなどを食べてみることをお勧めします。
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