日々、ドイツの諺を取り上げています。
このタイトルが正しいのか疑問ですが、物事の本質を表しているな、と思われるドイツの諺を取り上げていきたいと思います。
物事の本質、というよりは、「ドイツ人にはそう見える」ということもあるかもしれません。
では見てみましょう。
目次
Hunde, die bellen, beißen nicht.
- 直訳: ほえる犬は噛まない。
- 意味: 威嚇する人は意外と怖くない。
本当かどうか、あまり試してみたくはないですが、ギャンギャンうるさい人は実は精神的には弱い、という話はたまに聞きますね。
Viele Köche verderben den Brei.
- 直訳:コックが多いと粥を駄目にする。
- 意味:人数が多すぎると結果が出せない。
必要以上にコックが多いと意見が分かれたり、相手に頼りすぎたりして思うように分担作業ができないことがあります。仕事でマネージャーがたくさんいたり、会議の人数が多すぎたりしてうまく結論が出なかったりチームワークがとれなかったりということはあるかもしれませんね。
Hunger ist der beste Koch.
- 直訳:空腹は最高の料理人
- 意味:空腹時は何を食べても美味しい。
「美味しい」と感じるのに、高級レストランに行く必要はなさそうですね。空腹ならば、なんでも美味しく感じます。
Kleider machen Leute.
- 直訳:服が人を作る
- 意味:馬子にも衣装
どんな人でも見た目で印象を変えることができます。また、逆に言えば、見た目が良いからといって必ずしも中身まできちんとしているかというと疑問です。「見た目が大事だから外見を整えよう」という意味合いの他に、「見た目と中身が全然違うね」と思う場合に皮肉っぽく使われたりもします。もともとは、ゴットフリード・ケラーというスイス人作家の、”Kleider machen Leute”(邦題:馬子にも衣装)という小説から来た諺です。
Alte Bäume soll man nicht verpflanzen.
- 直訳:古い木を移植するな。
- 意味:老いては居を移さず。
年を取ってきたら無理な引っ越しはしないほうが、というときに使われます。ドイツ人の考え方や文化が伝わって面白いですね。
引き続き、ドイツの諺を取り上げていきたいと思います!