スリの被害には遭いたくないものですが、スペインのスリはとても有名で、一瞬の隙を見て手を出すため、どんなに気をつけていてもちょっと気を抜くとスリに遭ってしまうことがあります。
テネリフェ島も、観光名所でのスリや置き引きは悪名高く、観光業の妨げになっているほどのようです。
気をつけていたのに、一瞬の隙を取られてスリに遭ってしまった!という方のために、今回はそんな時の対処法をちょこっと記載しておきます。
目次
スリに遭いやすい場所
- テイデ国立公園
- マスカ渓谷
- 空港
- レストラン
- 車の中の置き引き
観光地にスリはつきものですが、こんな大自然に囲まれた世界遺産のテイデ国立公園でさえスリや置き引きが多発しています。
観光地では車での移動が多いため、車の置き引きが特に頻発しているようです。
レンタカーは狙われるようですので注意が必要です。
スリの人たちの身なり
スリの人たちは「いかにもスリの人たち」という格好はしておらず、観光客に紛れて似たような格好をしていて、いかにもそこにいるのが自然な様子を装っています。
道路工事の人の格好をしていたり、または明らかに家族連れやカップルのように見え、相手がつい油断してしまう組み合わせのグループも多いです。
組み合わせの例としてはこんな感じです:
- 観光客の格好(運動靴、サングラス、カメラなど)
- 男女のカップ
- 大人と子供(子供が車の中で待っている体を装う)
- おばあさんと孫
- 工事作業員を装った男性
スリの手口
スリの手口は、目の前に広がる美しい景色に気を取られているうちに、車の中のものをさっと盗み取る、または、ぶつかったり話しかける、物を落とすなどをして相手の注意をそらした隙にカバンから貴重品をぬきとる、などです。
その他:
- 異様に近づいてくる
- 一人が背中を押してきてぶつかった先でもう一人の仲間がぬきとる
- 物を落とす
- 車を降りて鍵を遠方から占める前にドアを開けて半ドア状態にする
などもあります。
とにかく手が早く、尋常なスピードではないので、一瞬たりとも油断しないようにしましょう。
スリに遭ってしまったら
そうはいうものの遭ってしまったら、まずは落ち着きましょう。
大事なものを取られてしまった反動でパニックになってしまう気持ちもわかりますが、被害にあったらすぐに対処すべき事があるため、まず気持ちを落ち着かせて、取られたものと取られてないものの状況を把握しましょう。
その際、取り急ぎ確認すべきは:
- パスポート
- お財布
- クレジットカード
- 身分証明書(保険証、マイナンバーカード、運転免許証など)
- 携帯
- カメラなどの貴重品
などが優先になると思います。
クレジットカードを無くした場合
クレジットカードを取られた場合は、すぐにカード会社へ電話をし、カードをブロックしてもらいましょう。ほとんどのカード会社は即時にブロックしてくれます。
<予防策>
旅行前にクレジットカード会社の緊急連絡電話番号を控えておきましょう。
パスポートを無くした場合
パスポートを無くした場合は、日本大使館へ連絡し、帰国書を準備してもらいましょう。
カナリア諸島の日本大使館の連絡先は以下です:
Calle Santiago Rusiñol, 12 – 35005 Las Palmas de Gran Canaria
電話番号 +(34)928-244012
(2019年6月現在。最新情報はウェブサイトでご確認ください)
警察へ電話で被害連絡をする
まずは、SATE (Servicio de Atención al Turista Extranjero / マドリッドとローカル警察が連携する外国人旅行客サポートデスク)へ電話をして、被害を伝えましょう。
電話番号は: +34 902 102 112
電話をすると担当の人が状況確認をしてプロトコル(記録)を取ってくれるので、自分の知っている限りの被害状況(場所・時間・被害内容)を話します。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語対応をしてくれます。
ローカル警察へ出向く
電話で被害連絡をしたら地元の警察へ出向き、被害届を出します。
電話で届出を出した旨を話すと、控え番号をくれるので待合室で待ちます。番号が呼ばれ、担当の方の部屋へ行くと、先ほど電話で話した内容がデータでテネリフェ署に送られてきているので、その書類が間違ってないか確認しサインをします。
万が一亡くなったものが出てきた場合は、電話をしてくれるので電話番号は間違いなく記載しましょう。
スリや置き引き防止対応策
スリの被害に遭わないようにするためには普段から注意が必要です。
特にスペインでは:
- 荷物はしっかりと身体の前方におく
- チャックで閉められるバッグを使用し、レストランにいるときもショッピングの際も肌身離さず持ち歩く
- バッグは椅子の下や後ろなどに置かず、必ず自分の目の前に置く
- チャックを開けたまま歩かない
- 車のロックを閉めていても貴重品を置いたまま出かけない
- 車内の見える場所に荷物を置かない
- お財布や貴重品はバックの中の奥底に入れておき、取り出しやすい場所にはおかない
- 貴重品は極力持ち歩かないようにする
- 人が近づいてきた場合は、フレンドリーな人であっても警戒を怠らず自分の荷物を確認する
まとめ
注意しているのがわかれば、スリも近づいてこない場合がありますので、
自分は警戒しているぞという動きを見せるようにしましょう。
それでは楽しいテネリフェ島の旅を!
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