初夏のスペインといえばひまわり畑!を思い浮かべる人も多いと思います。一面真っ黄色に覆われた美しいひまわり畑はアンダルシアの夏の風物詩ですが、どこで見られるのかというと、セビーリャから車で1時間くらい東へ行ったところにある、カルモナという小さな街の周辺で見ることができます。
カルモナの街自体は中世を感じるような古い建物と教会に守られたこじんまりとした街で、セビリアへ行くついでに寄るというくらいの人が多いと思いますが、一度足を運ぶとその魅力にとりつかれる人も多い場所です。
今回は、そんなカルモナの街をご紹介します!
カルモナへの行き方
カルモナは、セビーリャからコルドバ方面へ約40㎞行ったところにあります。車では約1時間程度でいくことができ、セビーリャとカルモナの間にあるセビーリャ空港からのアクセスもとても良い場所にあります。
車で来る途中の道にはところどころひまわり畑が広がっているのを見ることができます。
カルモナの街の魅力
カルモナの街の魅力は、なんといってもその地理的な要素がとても大きいと言えるでしょう。
どこまでも続く大平原にポツンとある高台に作られた街のため、街からは360度あたりを見渡すことができます。
周りには高いビルもなく、大平原には時たま家畜が顔を出す程度。街を訪れる人がいたら遠くにいながらすぐに見つけることができそうな見晴らしの良さは、陸の孤島でありながらもどことなく安心感を与えます。ここに街を作ろうと考えた村人たちの安心感も理解できる・・と納得の素晴らしい地形です。
坂を上っていったところにある高台に作られた要塞のような街はとてもこじんまりしていますが白い建物で統一され、生活感のない静けさも加わってまるで中世にタイムトリップしたかのようです。
カルモナ旧市街
カルモナの旧市街は、街に入ったところにあるサン・ペドロ教会から始まります。セビーリャのヒラルダ塔に似せて作られた塔は繊細で美しくそびえ立っています。
旧市街へは、セビーリャ門Puerta de Sevillaという古い門を抜けて入ります。その昔要塞だったことを思わせるようなどっしりとした門と数メートル先まで続く壁からは、小高い丘に建てられても尚、街を守って行こうという強い気持ちがあったことがとてもよく伝わってきます。
街の中はとてもこじんまりしていて、白い壁の家々が石畳の上に連なっています。細い路地の坂道を登っていき、途中マーケットや博物館、市庁舎があるサン・フェルナンド広場などを通り、パラドールとなっている旧城にまでたどり着きます。
絶景のパラドールに宿泊
街の頂上にはその昔アラブのお城があったのですが、ペドロ1世が宮殿に改装したものが現在のパラドールホテルとなっています。
このパラドールはグラナダ攻略イザベル女王とフェルナンド王も滞在したと言われる歴史的なお城で、歴史的にも城塞として重要な位置付けにあったと言われています。
実際に改修されたホテルの建物の裏側には遺跡博物館のように昔の建物が保存されていて、遺跡を訪れることもできます。
このパラドールホテルは、カルモナ観光の目玉といっていいほどオススメ!テラスの向こうに広がる大平原にはひまわり畑や自然の風景が一面に広がり大パノラマを楽しむことができます。
街よりもさらに小高いところにあるため、場所によっては360度見渡すことができます。ホテルの部屋やレストラン、テラスからも一面広がる景色を堪能することができ、朝には朝日、夕方には夕日とびっくりするほど美しい地平線を見ることができます。
驚くくらい周りに何もない光景からは、俗世界とは切り離されたかのような印象を受け、静寂に包まれたリラックスした数日間を過ごすことができます。
美しいバルコニーからの眺め、スペインらしいパティオでの昼下がり、人目を気にする必要のない絶景でだだっ広いプール、歴史を感じさせる遺跡群など、敷地内でも見所も多くあります。
お値段も時期によりますが初夏でも150ユーロ程度とそこまで高くなく(2019年現在)、コスパもとても高く、オススメです!
https://www.parador.es/en/paradores/parador-de-carmona
ひまわり畑
アンダルシアの夏の風物詩、ひまわり畑。ひまわり畑の見所は6月から7月上旬と言われています。
セビーリャからカルモナに来る途中にも見られるひまわり畑ですが、カルモナから南に向かって大草原を進むと広大なひまわり畑が見えてきます。
右にも左にも、ここかしこに敷き詰められたひまわり畑は息を呑むような美しさです。
なお、ひまわり畑の見所は、日本の桜のようにその年の気候に左右されるため毎年見られる時期が異なります。2019年は6月から猛暑がひどく、7月上旬にはすでにひまわり畑は頭を垂れていたり、枯れてしまっているものも多くありました。
おまけ〜アンダルシアのガイドブック
おなじみの地球の歩き方にはアンダルシア版があり、普通のスペインガイドよりもアンダルシアの地域に関しさらに詳しくなっています。
アンダルシア地域を集中的に旅行する予定であれば、こちらがよいでしょう。
地球の歩き方は少し分厚いので、荷物を減らすために必要情報はネットで調べ、残りは薄めのガイドブックがいいという方は、ことリップもおすすめ。
ポイントを絞って観光スポット情報を得ることができます。
まとめ
アンダルシアの白い街カルモナは、白い街・ひまわり畑・パラドールなどと、スペインのアンダルシアのイメージをそのまま再現したような魅力にあふれる場所です。
セビーリャやコルドバに行くついでと言わず、ぜひ数日間カルモナでもゆっくりとした滞在をしてみてはいかがでしょう。
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