SPAIN

バルセロナに来たら必見。ガウディの最高傑作の世界遺産、静寂と美が共存する魅惑のコロニア・グエル教会

バルセロナといえばガウディの建築。

サグラダ・ファミリアをはじめとする多くの建築がありますが、バルセロナ郊外にももう一個、ガウディの傑作であるコロニア・グエル教会という建築があるのをご存知でしょうか?

実はコロニア・グエルは、「ガウディの最高傑作」と建築家に言わせたくらい美しく、ガウディの持つ多くの知識と労力が詰め込まれた作品です。

今回は、ガウディのコロニア・グエル教会への行き方や美しい教会の内装をご紹介します!

コロニア・グエル教会への行き方

コロニア・グエルはバルセロナから北西に約20キロ行ったところにあります。グエルさんが、繊維工業住宅地区として建設したコロニア・グエルというところです。

電車ではバルセロナのスペイン広場から約20分で行くことができます。駅からは、道路につけられた青いペンキの足跡をたどって歩くと、10分程でビジターセンターへ着きます。

駅からはちょっと歩くので、車があれば車で行くのがベストです。

コロニア・グエル教会のチケットの買い方

コロニア・グエルのチケットは、教会から歩いて2分のところにあるビジターセンターで買うことができます。チケットは7ユーロ(2019年現在)。

ビジターセンターでは、絵葉書やコロニア・グエル教会に関するちょっとしたお土産なども買うことができます。

向かいの建物にお手洗いもあります。

チケットを買ったら、ビジターセンターを出て左に歩き、さらに左に歩くと右手にコロニア・グエル教会が見えてきます。教会まで歩いて2分で着きます。

コロニア・グエル教会の見所

コロニア・グエル教会とは、グエルさんの以来の元、サグラダファミリアを設計したガウディが作ったと言われています。

コロニア・グエル教会の外観

実際に教会に着くと、入口から既に、かなり独創的な形の外観をしていることに気づきます。

もし教会と知らなかったら、教会と認識できたかな・・むしろ教会に入るよりももっとワクワクした気持ちで入ってしまうかも。こんな幼稚園があったら子供も喜びそうです。

窓に付けられたステンドグラスや天井の十字架で、うっすら教会とわかります。

建物も、なんとなくバランスが取れていて、外側からは直線のラインが見えるのですが入り口の天井の内側はアーチ状になっているので柔らかさも同時に伝わってきます。ガウディらしく、ランダムに見えながら。曲線と直線の長さもバランスをうまく組み合わせているデザインです。

ただ、外観からは、教会にしては低めに作られているという印象を受けます。

というのも、実はこの観光客が入れる部分というのは、講堂として完成していた半地下が礼拝堂に転用されたものなのです。

ガウディは10年の時日を費やし、このコロニア・グエル教会が着工されたのですが、その6年後にガウディはサグラダ・ファミリア聖堂に専念するために建設を中断してしまったそうです。

サグラダ・ファミリアも未完のままなので、ガウディの設計は未完のものが多いのですが、もしかしたら構想が凄すぎて当時の技術ではついていけないようなものが多かったのかもしれませんね。

天井の内側も、石やレンガの壁とは思えないほど精巧で可愛らしいちぎり絵のようなデザインが施されています。

普通の人は、折り紙やペンを使ってもこんな可愛い柄は描けないかもしれないのに、石やレンガ、ガラスなどを使ってどうやったら作れるのか疑問ですが、それくらい、グエルさんもガウディも、石や木など資材への知識が豊富だったようです。

コロニア・グエル教会の礼拝堂

扉を開けてコロニア・グエル教会の礼拝堂に入ります。

中はちょっとひんやり。教会だけあって静寂が漂います。

コロニア・グエル教会がある場所も周りには何もなく、バルセロナの喧騒を離れてのんびりできますが、教会内はさらに耳が休まる静寂。

中は比較的こじんまりとした礼拝堂です。自然の要素を感じる岩の柱と美しいデザインの天井が目に入ってきます。

大きな丸い花柄のような大窓からはぼんやりと光が差し込んできます。このステンドグラス窓は、お花の花びらの形をしていて、黄色・緑色・赤色・橙色・青色などの色彩が使われています。

窓を開けるときは、花びらがパカッっと開くようになっています。可愛いですね〜♡ 

それぞれ全部違ったお花のデザインをしています。見ているだけで楽しいデザインです。教会に可愛らしさを付け加えていますね。

普通の教会と違って礼拝堂の椅子もユニークなデザインをしています。この椅子もガウディ設計としてとても有名です。

美しい曲線でしかも座りやすい。

また、この内装で一番インパクトがあるのが、教会の天井を支えているその4本の柱です。

教会の建物中心部に向かって斜めに立っているこの柱は、玄武岩が使われているそうです。

当初はより安価なレンガを使おうという話があったそうですが、玄武岩はレンガよりも硬質であるため、塔を支えるために負荷がかかる柱の資材として適していると判断されたそうです。

今となってはこじんまりとした礼拝堂にしては比較的ごつく感じられる柱ですが、当初は上層部にさらに大きな塔を建てる計画だったことがわかります。

また、天井は弓型アーチになっていて、幾重にもレンガが張り巡らされています。

この弓型アーチもこの教会の見所の一つで、特に礼拝堂の裏側に回ってみるとまたその美しさも際立ちます。

礼拝堂の裏にも行けるようになっている

礼拝堂の裏には両脇にある階段を登って行くことができます。裏側からの天井の様子はこちら。

天井が柱と柱の間を支えるレンガによって波のようなデザインをしているのがわかります。

教会の横に付けられたランプも色とりどり。アーチ型をしているのも可愛いです。

10年は長い月日ですが、これだけの自由度が高いデザインの建物を設計し、さらには資材についてもしっかり検討していくというのは並大抵のことではありません。

コロニア・グエル教会をガウディの最高傑作と評価する建築家もたくさんいるようですが、確かに建物の大枠から細かい細部に至るまで様々な驚きと感動があって、小さな空間なのにいるだけで楽しくなるような建築です。

コロニア・グエル教会の上部分

コロニア・グエル教会は下の部分だけ完成して上は未完成の状態のため、本来ならばもう少し立体的な教会になってたそうです。

もしできていれば、かの有名な、逆さ吊り構造を利用した外観になっていたようです↓ サグラダ・ファミリアへの類似点が見られます。

コロニア・グエル教会の上の部分には、教会の横にある階段から行くことができます。

上の部分は、下に教会があるとは思えないような普通の平地になっています。

未完成の状態がわかる石が積まれた状態のままのものもあります。

未完のものをポツリポツリと残しながらも、上層部からは眺めのいい景色を楽しむことができました。

まとめ

ガウディの最高傑作の一つであるコロニア・グエル教会はいかがでしたか?

コロニア・グエル教会はガウディ建築の中でもオススメ中のオススメ。その美しさとユニークなデザインに感動すること間違いなしです。

綿密さと大胆さが重なり合ったガウディの美しく楽しい建築を、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

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