中世から時が止まったと言われている、スペイン・トレドの街。トレドはマドリッドから電車で30分のところにある観光スポットです。
1561年にマドリッドに首都が移る前に一時的に繁栄を見せた土地と知られ、丘の上の美しい褐色の街が広がっているのを見ることができます。かつての繁栄がうかがえるパノラマ景色。
街全体がタホ側に囲まれ、街に入るには橋を渡り門をくぐって行くことになります。区切られた空間に足を踏み入れると、そこには中世の映画のセットのような景色があちらこちらに見ることができます。
実際に「「16世紀で歩みを止めた街」と言われているそうですね。
あらゆるところに中世の面影が残るトレドですが、隠れた観光スポットとしてオススメなのが、トレドの駅!
これが本当に駅!?と思うくらい可愛いトレドの駅をご紹介したいと思います。
目次
トレドの駅舎
マドリードへの玄関口として機能
トレドの駅は昔も今もマドリードへの玄関口としての役割を果たしています。
トレドの駅は小さくコンパクトですが、外からはその宮殿のような美しさを見ることができます。
駅を実際に使ってみた印象は、トレドの駅自体が電車で訪れる多くの観光客に利用されているので、小さいながらも観光客がたくさんいました。
高速電車も止まりマドリッドにもすぐ行けますが、一本乗り過ごすと次の電車が来るまでまた1時間待ちなんてこともあるので、電車は前もって調べておく方が良さそうです。
外観
セビリアのカテドラル、グラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータで見たような、幾何学模様のステンドグラスや半円を描くようなアーチ状の模様と、その横にミナレットのように建てられた時計塔。
外観は駅とは思えないほど、本当に美しいです。アンダルシア地方で見た様々な美しく豪華絢爛な建築物で感覚が麻痺しているものの、現代においてこの建築が使われているのが不思議なくらいです。
レンタカー会社も近くに
車をレンタカーしたい人は、Europcar(ヨーロップカー)などのレンタカー会社の窓口が駅から5−10分くらいのところにあります。ラ・マンチャ方面の風車を見に行きたいなど、トレドからレンタカーをしたい場合は、トレド駅近くで車を借りたり、または、アンダルシアからきてマドリッドに行きたい場合は、トレドで乗り捨てすることもでき、便利です。
スペインのヨーロップカー(レンタカー会社)のウェブサイトはこちらです:
https://www.europcar.com/en/car-rental/locations/spain
可愛すぎる駅の内装
これが駅なのかな、と思えるくらい美しい外観の駅に一歩入ってみると、中もまた感動の美しさでした↓
教会を彷彿とさせるような神聖なひんやりとした空間と、イスラム文化の影響を色濃く受けたデザインが組み合わさって、駅にいながらなんとなく静かにしなければいけないかのような気持ちになります。
木彫の落ち着いたシンプルな作りですが、まっすぐ降りた大ぶりのシャンデリアもまた味があって素敵です。
ベンチが壁に沿うようにしておかれているので、写真も撮りやすかったです^^
天井にもしっかり幾何学模様の柄がはめ込まれているのがわかります。
茶色なので、蜂の巣のようにも見えます・・。ヨーロッパのホテルの朝食ビュッフェにたまに置いてある、はちみつの巣ごと食べられるはちみつ、のような。
横には外から見たときにはわからなかったステンドグラスの窓がありました!様々な色調のステンドグラスがいたるところに貼られていて、そこから淡い光が駅舎の中に差し込んでいます。
しっかりした石造りの建物とステンドグラスが、暑い日差し避けにもなってくれて、猛暑のトレドでも駅の中はなんとなくひんやりとしている心地の良さがありました。
壁のタイルも、グラナダのアルハンブラ宮殿並みに可愛く、こんな模様でした↓
これはまさに宮殿に使われていた幾何学数学をベースにしたデザインだと思うのですが、茶系の建物にある緑・青・オレンジの色調です。
床のタイルはこんな感じで、ここもアルハンブラ宮殿のドアや床のタイルに埋められていたようなタイル模様のような感じで貼り付けられていました。
ここのタイルは、幾何学模様というよりも動物や何かのシンボルを表しているものが多かった印象です。
スペインで大変お世話になった歩きやすい編み込みの靴とともにパシャり。
トレド駅の歴史
ウィキペディアによると、このトレドの駅は、Narciso Clavería y de Palaciosという建築家によって作られた駅で、ネオ•ムデハル(Neo-Mudéjar)様式というようです。
ムーア人の装飾の起源であり、アントニ・ガウディのカサ・ヴィシェスやアストルガ・パレスなどにも影響が見られるようです。アンダルシアでは、スペイン広場などに使われている様式のようですね。
トレドに電車が着くようになったのは1858年頃で、当初は機能的なデザインであったものの、現在の駅ができたのは1920年頃だそうです。だいぶ現代に入ってきてからできた駅なんですね。
時計塔は、トレドの教会を模倣しているとのことです。
駅にも、作られた当初の完成写真と思われる写真がありました。周りに何にもないのどかな風景です。
今では、このようにトレドの駅にはスペイン国鉄のレンフェ(Renfe)が発着する、とっても便利な駅です。
予備知識〜マドリットまで行くには
トレドへはマドリットから電車で行くのが最短になります。
マドリッドへはヨーロッパの主要な都市、または日本からフライトで行くことができます。
フライトの予約はスカイスキャナーというサイトが最短・最安値のフライトを表示してくれるので便利です↓
また、大人気のカタール航空もスペインまで格安のフライトが出ているようなので、こちらも要チェックです! ↓↓
おまけ〜おすすめガイドブック
地球の歩き方〜マドリードとアンダルシア&鉄道とバスで行く世界遺産
鉄道とバスで行くためのガイドなので、鉄道とバスで行く方にはより実践的でおすすめです↓
トレドに行くのであれば、トレドの歴史を学んでいきたいもの。「中世で時が止まった」と言われているトレドの街並みを目の前にすると、歴史がそのまま目の前に浮かび上がってくるかのようです↓
まとめ
トレドの駅、いかがでしたか?街並みが美しすぎるので、見所がいっぱいのトレドですが、駅についた瞬間から実は観光スポットが始まっています。
電車を待つ時間がある方は、トレドの駅をぜひじっくり眺めてみてくださいね。
また旅の上級者である方は、ぜひトレドの駅を訪れてみてください。
スポンサーリンク