ブランドが立ち並ぶグラシア通りにあるガウディの傑作カサミラとカサバトリョ。
3ブロックほど離れているだけの二つの建築は両方訪れることも簡単にできますが、バルセロナ観光に時間が取れない場合には、二つのうちどちらか一つだけと考える人も多いと思います。
今回は、どちらの建築を見学するのが良いか、あらゆる面から徹底検証してみます!
目次
料金・所要時間・混み具合比較
料金
2019年現在カサバトリョの料金は23.5ユーロ、カサミラの料金は22ユーロです。カサミラの方がちょっとだけ安いですが、決定打になるほどは変わらないですね。
所要時間
所要時間は、オーディオガイド付き個人見学なので人によりますが、カサバトリョは2−3時間、カサミラは2時間程度あると良いでしょう。
カサミラは実際に住んでいる人もいるアパートなので、全部の部屋を見て回るわけではなく、また、入場するとすぐにエレベーターで上まで連れて行ってくれるので上から降りてくるだけ、というシンプルさ。
カサバトリョは一部屋一部屋見応えもあり、オーディオガイドも充実しているので多少時間をとった方が良いでしょう。また、カサバトリョは、エレベーターも使えますが階段で上がっていくので体力も必要です。
シンプルにサクッと見に行きたいという方はカサミラの方が早いかもしれません。
写真映えを狙うのであればカサバトリョの方が撮りがいがあるので、多めに所要時間を取っておく方が良いでしょう。
混み具合
どちらも人気観光スポットなのでとても混んでいます。ただカサバトリョは内部の部屋のステンドグラスや廊下なども写真を撮りたくなるようなモザイクタイルがたくさんあるため、多くの人が群がっています。
カサミラも屋上などの写真スポットは人がたくさんいますが、内部は展示コーナーや居住空間のプレゼンテーションなので人がスムーズに流れている印象です。
カサミラは入口入ってすぐのホールも見どころの一つなので、一見混んでいるようにも見えます。
外観
外観だけであれば、どちらもとても有名かつ見応えがあります。美しい曲線美に興味がある人はカサミラですが、色合いや派手さを好む人はカサバトリョが良いでしょう。
カサバトリョはバルセロナやガウディ建築の様々なシンボルとして使われていることが多く、ぜひとも見ておきたい建築です。一度見ると、その奇抜さと可愛らしさの両方に魅了される人もたくさんいます。
また、カサバトリョの隣にはカサ・アマトリェールという別の美しい建物があり、カサバトリョと並んでいる姿は圧巻です。カサ・アマトリェールも観光スポットの一つなので、カサバトリョを見る際には隣に視線を向けてみてください。
ただ、外観だけならどちらも時間はかからないので、両方見ておくのがおすすめです。
ガウディ建築情報の展示
ガウディ建築を見学する醍醐味には、その建築の素晴らしさを感じ取るというのはもちろんですが、他の建築との共通点やガウディのスピリットを感じ取ったり、ガウディの建築で重要な技術を知るというのもあります。
そういう点では展示スペースが充実しているカサミラには、ガウディのカテナリー曲線の模型があったり、コロニア・グエル教会で使われていた椅子の展示があったりと、ガウディ建築の詳細を知ることができます。
他のガウディ建築との関係や一連の流れを知ることができるのは、それはそれでかなり満足度が高く、バルセロナに来た甲斐があると感じられます。
ガウディ建築の仕組みに興味がある人はカサミラの展示スペースもおすすめスポットです。
ステンドグラス&モザイクタイル
ステンドグラスやモザイクタイルなどガウディの建築で多用されている可愛らしいデザインに出会いたい!という方は、カサバトリョがおすすめです。
カサバトリョはその外観からもわかるように様々なタイルが使われています。海をモチーフにした建築のため、内部にも水を感じさせるステンドグラスやモザイクタイルが使われていて、思わず写真におさめたくなるようなデザインばかりです。
カサバトリョの見た目は、かなり写真映えもしますし、インスタグラムにあげたい、思い出を作りたい、カラフルが好きという方は、カサミラよりカサバトリョの方が断然気分が上がること間違いなしです。
カサミラとカサバトリョはどっちが見応えあり?
結局は個人の好みになりますが、見応えという観点では、外見も内部もカサバトリョの方が見応えがあるでしょう。オーディオガイドの充実度と、写真を撮りたくなるようなスポットが至る所にあることもポイントです。
ガウディ建築の詳細を知りたい、人が住める世界遺産にとても興味があるという人は、展示スペースが充実していて、実際に居住している人がいるカサミラがおすすめです。
まとめ
カサバトリョとカサミラは、距離的にも近く、バルセロナの街並みを美しく彩るガウディの最高傑作のひとつです。
それぞれ見所が異なるので、できれば両方見ておきたいところですが、時間がない場合は自分の関心のある分野に絞ってどちらかを観光するという方法も良いでしょう。