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在宅ライフで読みたい本「3週間続ければ一生が変わる」【習慣化】

小説家のソール・ベローハ、かつてこう書きました。

「はっきりした計画は、選択という苦痛から解放してくれる」

3週間続ければ一生が変わる

3週間何かを続ければ、一生が変わるとしたら、すごいことですよね?

と思って手に取ったのが、友人の家にあった本。

読んでみると、魔法をかけてくれるような本ではなんかではなく、人生を変えるための行動を習慣化するために必要な心がけについて書かれた本でした。

その必要な心がけとは、行動力、時間管理、ポジティブ思考、自己実現、意識改革、癒しと健康、発想力、人間関係、家族愛、目標実現型人生という10つの項目。

この項目を読んだだけで、広大な範囲にわたる分野だというのがわかります。

「仕事をこなす」という特定の領域だけではなく、自分自身というプロジェクトをバランスよく作り上げていくための栄養素の取り方。

筋肉を体中バランスよくつければ、足も速くなるし持久力もつくし、ジャンプも高く飛べるようになる。そんな感じでしょうか。

自分という一大プロジェクトを完成させるための並々ならぬ努力を、全部習慣化させようではないか、という本です。

各方面で必要な筋肉を一度につけることができたら、確かに手っ取り早いですよね。

ひいては、人生の質を高める習慣と言えます。

そんな習慣をつけたいという方にはオススメの本です。

そしてこの本、一つ一つの項目についてとても詳細に書かれています。

決して上から目線で「こうしなさい。こうした方が良い」というありきたりの書き方ではなく、著書の個人的なストーリーに基づいた、優しく温かいメッセージを感じ取ることができます。

また、歴史上の偉大な人格者の引用句が所々に散りばめられているので、それらの言葉からさらに刺激を受けることができるのも、この本のとても良いところです。

フランスの小説家でノーベル賞を取ったアンドレ・ジードは、「長い間岸を見失う勇気がなければ、新しい大陸を発見することはできない」と言っています。充実した人生を送る秘訣は、安全を探すことに日々を費やすのではなく、機会を追い求めることに時間をさくことです。

3週間続ければ一生が変わる

どんな内容かご興味のある方のために、各項目を軽くご紹介しますが、全ては書ききれないので、ぜひ詳細ご興味のある方はオンライン本屋さんでポチッとしてみてください。

行動力

新しい習慣を形作るのは、新しい靴に慣れるまでと同じだと著書は言っています。はじめの2、3日は履き心地はよくないけれど、2−3週間経てば皮膚のようになると。

そして自分の考えに制約を設けないことと具体的な目標設定をすることの大切さを説いています。

どうしたら人生に大きな意味を見つけられますか?どうしたら仕事を通じて長く貢献できますか?手遅れになる前に人生という旅を楽しむために、どうやったら生活をシンプルなものにできますか?

私の答えはいつも同じように始まります。

天職を見つけてください。

3週間続ければ一生が変わる
時間管理

多くの人が時間管理ができない・・・と悩んだ経験があるのではないでしょうか?特にテレワークになりさらに感じている人もいるかもしれません。

筆者は早起きの大切さと、朝の時間を使い、自分を内観する時間を持つことをすすめています。瞑想なんかもその一つとして有効な習慣です。

そしてテレビやインターネットなどの情報に左右されない静寂の中で、集中する時間を持つことこそが、目標を達成する近道だと言っています。

フランスの数学者、ブレーズ・パスカルは

「すべての人間の不幸は、部屋に一人で静かに座っていられないことに由来している」と書いています。

3週間続ければ一生が変わる
ポジティブ思考

筆者は、習慣として日誌をつけることを奨励してます。日誌は日記とは違い、日々の自分の行動を分析し、評価し、改善していく作業です。

自己との対話を通じた、自己発見と、過去から学び将来へ生かしていく地道な作業をコツコツとやっていくところに、自己の成長があるんですね。

また、印象的なのは、自己鍛錬の大切さについて語っていること。自己鍛錬というと、自分に厳しくするという意味合いが入ります。

昨今の「ありのままの自分を受け入れよう」という考え方とは合わなそうにも感じますが、著書は、歴史上の哲学者アリストテレスの言葉を用いて、自分を律することの大切さを上手に表現しています。

アリストテレスは、この叡智についてさらに違う表現をしています。

「何かをすることを学ぶ時、我々は実際にそれをすることで学ぶ。例えば、人は立てることで建設者になり、ハーブを奏でることでハープ奏者となる。同じように、我々は正しい行為をすることによって正しい人間になり、自らを律することによって自制心が身につき、勇気ある行動をとることによって勇敢になる。

3週間続ければ一生が変わる

自制心があるから自らを律することができるのではなく、自らを立釣ることによって自制心が身につく、ということですね。

自己実現

人類学者のアシュリー・モンタギューは、

「人間がこうむっている最大の敗北は、なれたかもしれない存在と実際になった存在の間の相違で構成されている」と書きました。

3週間続ければ一生が変わる

この章では、どんな人間にとっても長所を最大限に伸ばすことが大切だと言っています。

確かに現代は、自分の欠点や弱点ばかりに意識を取られ、うまくいかない自分に疲弊して時間を過ごすことが多くなりがちです。一方で、成功した人の中には、そんな自分の弱点ばかり見つめずに、自分の長所を最大限に生かすことをしっかり考えた人が多い気もします。

自分の価値を高めるためには、自分の長所を見極め、なりたい自分に近づくために、モデルとなる人物を念頭に置き、その人物の仕草や姿勢を真似し、あたかもその人物であるかのように振舞うということ、が挙げられていました。

そうすると、その人物に近づくことができ、実際にそのように自然に振る舞うことができるということが心理学的の研究でも証明されています。

習慣として、すぐ取り入れられる方法ですね。

また、著書は今では多くのセミナー講演をしているものの、人前で話すことが恐怖であったと打ち明けています。個人コーチや話し方コースの受講をすることで、より実践的に準備をすることができるようになったそうです。

意識改革

意識を変えるというのは簡単なことではありません。でも、意識を変えることができるようになると、視点を変えることができ、その後の考え方や行動に大きな変化が生まれます。

失敗から学ぶ、ということも大切な意識改革です。いつまでも過去にこだわってくよくよ悩んだり恨んだりしていては、時間だけが無駄に過ぎて行ってしまいます。しかし、失敗から学んだことを元に、新しい認識を手に入れることによって、新たな自由が手に入ります。

人生最大の失敗は、人生最大の好機になる、とも言っています。

また、謙虚さも大事な特性です。日本でも

「実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」

という歌がありますが、やはり経験が豊富な人、知識な豊富な人、達成した人は謙虚であることが多いですね。

癒しと健康

この章では、日々の生活習慣における具体的アドバイスが含まれています。

新鮮なフルーツジュースを飲む、よく笑う、運動をする、ネガティブなニュースを読まない、電話に振り回されない、人を許す、など、多くのアドバイスが書かれています。

体を整え、思考を整え、周りの環境の質を改善することが大切です。

ヘレン・ケラーはこう言っています。

「星たちの神秘の探求、知られざる土地への航海、人の魂へと続く新たな扉を開くこと。悲観主義者でこれらを成し遂げた人は一人もいません」

3週間続ければ一生が変わる
発想力

フレッシュな発想力を持つには健全な思考力が欠かせません。そのために、著書は、以下のようなことを勧めています。– 自然に触れること、外部の雑音から離れ深呼吸して精神的安定を得ること、良書を読むこと、毎日心を喜びで満たす音楽を聴く、もっと写真を撮り記憶にとどめておくなど。

すぐに始めることができそうで、心のどこかで「そんなことできたらいいな」って思っていたようなちょっとした習慣です。少しの時間を使ってでも生活に取り込んでみようと思えるような内容ですね。

人間関係

マザー・テレサはかつて

「私たちは偉大なことはできません。偉大な愛で小さなことをするだけです」と言いました。

3週間続ければ一生が変わる

人間関係で悩みを抱えている人はたくさんいると思います。

この本は、そんな細かな悩みに個別に答えをくれるものではありませんが、ちょっとしたアイディアを気づかせてくれます。

思いやりを示すこと、聞き上手になること、苛立ちをコントロールすること。

当たり前だけど、日々のストレスの中で忘れかけていたことを思い出させてくれます。

「人々のあるべき姿を見て接し、彼らがなりうる姿になるのを助けてあげなさい」と、ドイツの詩人であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは言いました。人生の指針となる賢い言葉です。

3週間続ければ一生が変わる
家族愛

この章では、子供と過ごす時間を費やすことや、いい親になる技術を磨くことなど、家族へのケアについて書かれています。

現代は仕事と家庭の間で悩む人も多くいますが、昭和時代のように仕事一筋ではなく、家族優先という人も増加しているようなので、共感できる内容かもしれません。

目標実現型人生

著書は、自分で運命を切り開いていくことの大切さを話していますが、現代は”未来の質を、選択ではなく偶然に託している人が多すぎる”と嘆いています。

自分の人生を切り開くために、日々の選択をしていくのはまさに自分自身であり、「自分という会社のCEOになったつもりでいること」が大切な視点です。

また、目標を持つことが大切でありながらも、幸せとは到達する場所ではなく、、自分で作り出す状態である、ということを認識することも大切な一歩だと言っています。

「心の底から、自分の才能を他人の人生に影響を与える目的のために使おうと決意した時、幸せと充実した人生が訪れるのです」

3週間続ければ一生が変わる

自分自身の才能を存分に磨き、他人や社会の役に立ち、結局は自分自身を忙しくさせて能力を使い果たしながら生きる、毎日毎日の中に充実感と幸せがあるのかもしれませんね^^

そんな毎日が送れていないのであれば、もし努力の方向が間違っているのなら、今からでも軌道修正は遅くないはずです、と著者は言ってます。

世界に変化を望むのであれば、自らが変化となれ

マハトマ・ガンジー

3週間続ければ一生が変わる

詳細はぜひ本で読んでみてください^^

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