日々、ドイツの諺を取り上げています。
今回は、諺の中に動物が出てくるものを取り上げてみます!
どんな動物がドイツでは使われるのか見てみてくださいね。
目次
Wie Hund und Katze
直訳:犬と猫のような
意味:犬猿の仲
犬と猫はセットで文章の中に使われることは多いですが、「犬と猫のように喧嘩する」などと仲の悪さを表現するときに使われます。
Den Bock zum Gärtner machen.
- 直訳:ヤギを庭師にする。
- 意味:全くできない仕事をさせる。
ヤギを庭師にするというのが、全く不向きなことの象徴だと考えられています。少し意味は異なりますが、猫に小判やブタに真珠のような似合わないものの組み合わせは日本にもありますね。
Besser ein Spatz in der Hand, als eine Taube auf dem Dach.
- 直訳:屋根の鳩よりも手の中の雀の方がよい。
- 意味:明日の百より今日の五十
雀、というのはドイツの中でも取るに足りないものの例えに使われています。日本でも「雀の涙」と言いますね。
Eine Schwalbe macht noch keinen Sommer.
- 直訳:一羽の燕が夏をもたらすのではない。
- 意味:一つの出来事で判断するにはまだ早い。
春にツバメを見てコートを売ってしまうイソップの話を元に、まだツバメ一匹ではわからないよ、ということでしょうか。意味:手にいる一匹の雀は、屋根にいる十匹の鳩より良い。
In der Not frisst der Teufel Fliegen
- 直訳:困った時に悪魔は蝿を食べる。
- 意味:背に腹はかえられぬ。
悪魔が出てくるのがキリスト教文化らしいです。
諺を通して、ドイツ人の動物との関わりや考え方が徐々に見えてきますね。
動物が出てくる表現はまだたくさんあるので、引き続き紹介していきます。