日々ドイツの慣用句について取り上げています。
今回はチーズを使った言い回しです。
käseweiß
- 直訳:チーズのように白い
- 意味:(肌や顔色が)青白い
肌の色が白い事が良い事だとされている日本と違い、ドイツではあまりに色白だとkäseweiß(チーズのように白いね!)と皮肉を言われてしまったりします。病気で顔が青白い時などもこのような表現になります。
Wurst wie Käse
- 直訳:チーズがソーセージの様
- 意味:どちらでもいい
どうでもいいよ、というときによく聞く表現です。この表現を知らないと、なぜ突然ソーセージにチーズまでも?と混乱してしまいますので、きちんと覚えておくといいでしょう。
「どちらでもいいよ」という表現は他にも幾つかあり、代表的なものは、別記事にも書いた、“Das ist Jacke wie Hose.”, “Das ist mir egal.”,”Das ist mir Wurst.”などがあります。
Das ist doch Käse.
- 直訳:それはチーズだ。
- 意味:そんな意味のないこと。
この表現も日常会話の中でよく聞く表現です。”Jetzt mach keinen Käse“(もうそんな意味無いことやめなよ)などと友人に言うこともあります。
Dreikäsehoch
- 直訳:チーズ三つ分の高さ
- 意味:小さい子供
ちびっこを表す言葉です。Drei=three, käse=cheese, hoch=highという意味で、子供はチーズ三つ分の高さということでしょうか。どんなチーズをもとに測るのか気になりますね。
Käseblatt
- 直訳:チーズペーパー
- 意味:小さな価値の無い新聞、でたらめ新聞
英語のyellow press, yellow journalismのように、低俗なジャーナリズムを指して言います。
ドイツ人はチーズをほぼ毎日のようにパンに挟んで食べますが、言葉の中でチーズはあんまり良い意味で使われていないのがわかりますね。
スラングは、使うときは人と場所を選んで気をつけて使うようにしましょう。
引き続き、ドイツの言い回しを取り上げていきたいと思います。