ドイツには、人々に古くから愛されているイエーガーマイスター(Jägermeister)という薬用酒がありますがご存知でしょうか?
“Jäger”(イエガー)とはドイツ語で『狩人』、”Meister”(マイスター)とは職人などの『名人』という意味、つまり『狩人名人』という意味です。
ドイツのみならず世界的に有名で、特にアメリカで人気のお酒ですが、日本でも徐々に名前が知られてきているようです。
今回は、ドイツのイエーガーマイスターについてドイツ的な視点からご紹介したいと思います!
ドイツと魔女と薬草
イエーガーマイスターに直接関係あるかはさておき、イエーガーマイスターの産地ハルツ地方は、古くから神秘的で魔女が住む山として知られてきました。
ドイツの有名な作家ゲーテの著書『ファウスト』の中でもこの地を舞台に、「ヴァルプルギスの夜』と称して魔女のお祭りが登場してきます。
ドイツと魔女(ハルツ山)と薬草というのは古くからつながりがあり、ドイツ史の中でも重要な役割を果たしています。
というのも、中世の時代には、人里離れた場所に住んでいる女性が占いや薬草の調合で人々の病気を治すと言い伝えられていて、中には助けられたと感じた人もいましたが、有害だとみなしていた人もいたため、後の魔女狩りに繋がったとされています。
ご興味がある方はこんな本も読んでみてください↓
イエーガーマイスターの歴史
1878年にドイツで創業したMastjägermeisterマストイエーガーマイスター社が製造・販売している、ハーブリキュールです。
もともとは、ヴィルヘルム・マストという人がニーダーザクセンにあるWolfenbüttelという田舎町でヴィネガー製造やワイン販売をしていたところ、その息子さんがリキュール造りにはまってしまい、出来上がったのがJägermeisterだとされています。
ハーブ系リキュール(herbal liqueur)のことを、ドイツ語では、Kräuterlikör (クロイターリキュール)と言います。
アルコール度数は35度ととても高く、56種のハーブや生薬が含まれています。
生薬といえば、日本では養命酒が有名ですが、まさに養命酒と似たような位置付けにあるお酒で、消化促進や胃腸整腸、または二日酔いなどにも効くとされ、一般的に健康酒としても人々に愛されています。
(*効果は人によって異なるので個人の責任でお楽しみください。また詳しくはウェブサイトをご確認ください!)
イエーガーマイスターの味とドイツでの飲み方
味は、アニスなども入っているので少しだけ薬のような味がしますが、比較的飲みやすく、喉元をすーっと心地よく通っていきます。
ドイツ人の家にはなぜかこの薬用酒が常備されていたり、ドイツでパーティーといったら誰かが持ってきてなぜか置いてあったり、とにかく見かける頻度ナンバーワン的なお酒です。
スーパーではレジの横にガムやキャンディやちょっとしたスナックととも一緒に棚に置かれているくらい日常的なお酒です。
ドイツでは皆お酒に強い人が多いので、イエーガーマイスターはアルコール度が高いものの、乾杯後は一気に飲みほします。大抵は皆で一緒に飲むので、人数分のショットを用意します。(弱い人は真似しないでください!)
または、食べ過ぎた後に食後の消化のためにちびちび飲んでみても、案外お腹がすっきりします。
寝る前に飲んだり、やる気が出ない時や、体が冷えている時にちょこっと飲んだりするだけで血の巡りが良くなってやる気が出るようになった、という話も聞きます。
お酒に強くない方はお気をつけください〜
イエーガーマイスターは日本で手に入る?
イエーガーマイスターはAmazonのサイトで購入が可能↓(写真をクリックするとサイトに飛びます)
アルコール度数が強いので小瓶で十分かもしれません。
日本にいながらにして購入ができるのであればとても便利ですね。
まとめ
日本でも人気が出てきているドイツのお酒イエーガーマイスター。
お酒に強い方は、ドイツに来たら一度試してみてはいかがでしょうか。