バルセロナはガウディの建築の宝庫として知られています。
サグラダファミリアを始め、グエル公園やカサミラやカサバトリョなど多くのガウディ傑作が観光名所となっていますが、グエル邸(Palau Guell)もガウディの作品であったことをご存知でしょうか?
ガウディの良き理解者であり大富豪でもあったグエルさんの邸宅は、ガウディの初期の傑作として知られていて、今でも邸宅内を観光することができます。
またこのグエル邸は世界遺産にも認定されています。
財の限りを尽くした豪華な邸宅はガウディの才能とグエルさんの建築に対する意識の高さをうかがい知ることができる灌漑深い作品です。
ぜひぜひ訪れてほしいグエル邸について、今回は、グエル邸の観光情報と魅力についてご紹介します!
目次
グエル邸への行き方と場所
グエル邸はバルセロナの有名な繁華街ランブラス通りから道を一本入ったところに位置します。
バルセロナ地下鉄3号のリセウ駅から徒歩5分のところにあります。
住所は以下:
Palau Guell
Carrer Nou de la Rambla, 3-5, 08001 Barcelona, Spain
フラメンコが見られるタブラオ(ライブハウス)のすぐ裏に位置するため、グエル邸見学後のフラメンコ鑑賞も良いかもしれません^^
ちなみにそのタブラオのフラメンコ鑑賞について情報は、以下の記事をご参照ください^^↓
チケットの買い方
日本で予約
予約のおすすめはVeltra(ベルトラ)という現地ツアー予約サイトです。旅行前に日本から日本語で予約できる便利なサイトです。
ガウディ建築のツアーを1日にまとめて連れて行ってくれる便利なツアーなどがあるので、要チェックです↓
また、個人で行く場合、英語で問題ない人は下記のサイトから直接買うこともできます↓
当日券
当日券チケットはグエル邸からランブラス通りに少し行ったところで買うことができます。他のガウディ作品に比べて観光客が少なめなので、予約がなくても入場できます。
チケット料金は12ユーロ。
個人で行く場合、見学は個人見学になり、オーディオガイドが渡されます。所要時間は人によりますが1−2時間で見ることができます。
グエル邸とグエルさん【写真付き】
グエル邸外観
グエル邸は1886年に建設されました。当初は別館として建てられましたが、あまりの出来栄えにグエルさんが満足し本館として使うことになった豪華な邸宅です。
外観も格子状の窓やアーチ状の玄関が宮殿のような大きな建物です。
グエル邸の全体像はこんな感じです。
地下と階段
見学は地下にある広々とした馬小屋や馬車庫から始まり、2階の中央サロンに移ってきます。
地下は湿気が出やすい場所のため、資材もそれに適したものを選んでいるそうです。また掃除がしやすいように、セラミックやアメリカ産のオークが使われているとの事です。
階段を上って建物の中に入っていきます。
内装
重厚感のある絨毯と石の床や壁からひんやりとした空気が伝わってきます。ステンドグラスも室内に多用されています。
内装には石灰岩や大理石が使われていて、赤大理石と白大理石を細かく使い分けています。
また様々な部分に打ち出し細工という手法が使われています。
木製の部分はくるみ材やオーク材が多用されているそうです。
内装が全体的にガウディの作品とは思えないくらい直線が多い建物ですが、時たま見られる窓の格子のカーブにガウディらしさが見受けられます。
食卓の間。天井も高く明るいお部屋です。
中央サロン
天井が突き抜けて高く教会のように広々としたこのお部屋が中央サロン。家族で集まって団欒していた間です。
落ち着くというよりは背筋がピンと伸びるような気が引き締まる空間です。
ちょっとしたところにガウディの面影があります。このゴールドのくねくねしたデザインが可愛らしい。
石のベンチですが、背もたれにガウディらしい自然をモチーフにした絵が描かれています。細部まで精巧な作りです。
コロニアグエル教会で見かけたような素敵なデザインのランプ。こんなのが自宅に一つあったら良いですね・・。
天井
ガウディ建築では天井も見所の一つです。
グエル邸は木材が多く使われていますが、資材の性質を生かして様々なデザインが施されています。
こちらはくるくるっとしたデザイン。
ちょっとごつめのデザインです。
中央サロンの間の高い天井。プラネタリウムを連想させるかのような天井です。
屋上
屋上には、カサミラやカサバトリョで見かけたような木のような形の可愛らしい煙突があります。
ガウディを象徴する屋上です。
グエルさんについて
グエルさんは資材にとても知見があり、様々な岩や木の性質を詳しく知っていたため、部屋の用途に合わせてどの資材を使うべきかについてもとてもこだわったそうです。
建築に対する情熱や知識はガウディに負けないくらいグエルさんにもあったことが伝わってきます。
また、グエルさんは財の限りを尽くして建てたために、財務担当者が常に頭を抱えていたとのこと・・・それも頷ける豪華さです。
この邸宅を通じてグエルさんという人の人柄も伝わってくる気がします。
おまけ〜旅の予備知識
実際にバルセロナを訪れてガウディ建築を目にする前に予備知識が多少あるとさらに感動が深まります。
建築ファンであれば、ガウディ完全ガイドとしてガウディ作品が網羅されている本は、一つあると便利ですね。
または、ガウディについて興味がある方はビギナー向けの本も良いかもしれません。
また、この世界遺産の特集にはグエル邸も取り上げられているようです↓
週刊ユネスコ世界遺産(27)バルセローナのグエル公園、グエル邸、カサ・ミラ(スペイン) 発行年月日:2005/02/01 講談社 |
まとめ
ガウディのパトロンであったグエルさんの邸宅であるグエル邸は、グエルさん自身の建築への造詣と情熱を感じられる場所です。ガウディのとの見事なコラボレーションが感じられ、ここからサグラダファミリアまでのガウディの軌跡を追うのが楽しみになる一作品です。
ぜひガウディのファンの方は訪れてみてはいかがでしょうか。
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