テクノロジーの変化とともに、昨今の人々の働き方も変わってきました。
企業は在宅勤務を取り入れ始めたり、一方で、企業勤務を辞めて、企業には頼らずフリーで活動する人が増えたりしています。
もちろん企業で働くということも得難い経験であることは確かです。
でも、これからの時代、テクノロジーの恩恵を受けて、
「もっと効率的に」
「もっと便利に」
「もっと楽に」
仕事をできる環境があっても良い、と思うこともあります。
長い人生、どこかで病気をするかもしれないし、疲れすぎて働けなくなるかもしれない。育児に力を入れたい時期もあるし、家族でもっと一緒の時間を過ごしたいと思う時期もあるでしょう。お昼時間に洗濯物を回せたら、料理の作り置きができたらもっといいのに、と、もどかしい思いをしながら会社のお昼時間を過ごしている人もいるかもしれません。
これからずっと、朝9時に起きて会社に行き夜7時に戻ってくる生活をすると想像すると、他に使える時間もぐっと限られてきます。
生き方も多様化し、子育てや収入の面から不安も多くなってきた昨今は、
仕事のストレスを少しでも減らして、なるべく負担の少ない形で
キャリア実現できることがベストだと考えている人も増えているようです。
海外でも、そんな動きが多く見られます。
特に、ここヨーロッパでは、ロンドンやパリなどの大都市はもちろん、
ベルリンも、「Berlin is new America」と言われるほどフリーランスの宝庫として自由な雰囲気が渦巻いています。
オランダはフリーランスの移住天国で、その手続きのシンプルさから多くの人が移住しています。
ルクセンブルクには、スタートアップの会社が次々に入ってきています。
海外でフリーランスとしての働き方はこちらの記事が参考になりそうです↓
様々な働き方をしている、様々な国の友人と、働き方について議論していくうちに、本当に色々な働き方があり、収入を得る方法があり、成功体験があると感じられます。
まだまだ優秀な企業戦士もたくさんいる中で、一方で、常に新しい試みをする人たちが増加していて、社会は個人の時代に入ってきているようにも見えます。
最近は、新しい時代について行っている人と、以前の価値観を重視している人と、二分されてきたのかなと感じるようになってきました。
もしかしたら、どの時代も、二分されたカテゴリーはあるのかもしれませんが、
ここ数十年の技術の進歩が凄まじく、おそらくかつてないほどのスピードで物事が変化して行っているため、かつてないほどのスピードでついていかないとのんびりしていたらあっという間に時代遅れの人になってしまうのかもしれません。
外資系企業も含めて、大企業のようなところに勤めていると、企業集団の真ん中にいることで時代の最先端を行っていると信じがちになりますが、昨今は必ずしも企業ありきではなく個人の時代に移り変わっていることが感じられます。
企業のネームバリューではなく、個人のスキルで評価される時代になってきたのかもしれません。
私自身は、複数の国に住むことを前提に、10年以上前から、「ポータブルスキル」というのを頭の片隅に意識してきましたが、自分自身だけが頼り、というボトムにある基本的な信条は昔から変わってないかもしれません。
企業にいる人は、そういった世の中の端々の時代の変化を感じづらく、もしかしたら、考え方も、スキルも、気づいたらだいぶ遅れているなあと感じられる企業的優秀な方も今後増えていくのではと思います。
水面下でじわじわ変化しているので見えづらいですが、おそらくあと10年くらいした時に、後ろを振り返ってその変化に愕然とする時代になるのでは、と思ったりします。
そして、「実力」という言葉も、時代の変化とともに変わっていく定義だということも忘れてはいけない要素ですね。
これまでの企業文化の中でよしとされてきたような価値観は「古い」と言われ、ごく一部の人が持っている特別なスキルとされてきたものが、当たり前にできなくてはいけないスキルとして基礎学習に組み込まれたりするのかもしれません。
エクセルのマクロVBAができないシニアサラリーマンが、若手を呼びつけてマクロシートを作らせるなんてことはもうあまり許されなくなっていき、ワードプレスも、Webデザインも、プログラミングも「できて当たり前」の基礎知識になってしまうのかもしれません。
そうなった時に備えて、今企業にいる人も、新しい時代に必要なスキルを、自分なりに徐々に身につけていくことが大事ですね。
#ふわっとエッセイ #ポータブルスキル