オランダのハーグのマリオットホテルに泊まったときのこと。
チェックインをしてお部屋に案内され一休みした際に、普通ホテルにあるような無料のミネラルウォーターがありませんでした。
忘れられたのかな?と思ってあたりを見回すと
代わりに、お部屋の中でこんなカードを見つけました。
「砂丘水(dune water)」というタイトルで、要約すると
「蛇口から出る水道水をお楽しみください。ハーグは1874年以来ずっと砂丘水を利用している世界で唯一の都市です。砂丘水の自然浄化により飲み水として利用できます」
とのこと。
ヨーロッパの水、特にドイツなどでは、水道水は言わずと知れた硬水でカルキもたくさん含まれています。飲んでもあまり美味しくないし、人によっては腸にも刺激を感じるようです。シャワーを浴びるだけで髪がバサバサしてしまったりします。
すぐ隣の国なのに、オランダの水道水は飲めるんですね。
ホテルの水道水を試しに飲んでみたところ、疑い深く厳しめに味わってみましたが、まったく変な匂いがしなく、とても美味しく飲むことができました。
オランダの砂丘水が人々の暮らしに役立っているようです。
ハーグ郊外にはKijkduin(カイクダイン)やScheveningen(スヘーフェニンゲン)などに砂丘があり、その近辺ではサイクリングやハイキングを楽しむことができます。一番有名なのはMeijendel(マイエンデル)という地域。
オランダでは、マース川の原水をハーグ近郊にあるそれらの砂丘地帯で濾過して給水しているとのこと。
カードに書いてある自然浄化方法についても、調べてみたところ、
ミツカン 水の文化センターというページに記載がありました ⇨ こちら
「砂丘の濾過は自然による浄化方法で、人間の手が入ることで生じるかもしれない過失が起きる可能性が排除され、化学薬品もほとんど不要。この方法は世界的にもユニークなもので誇れるものだ。砂丘は淡水を貯水してくれる」
ミツカン 水の文化センター
国営の水道会社によって水質管理もしっかりなされているようですね。
ホテルは場所によるそうで、飲めないところは記載があるようです。また、オランダに来たら砂丘を訪れてみるのも楽しそうです。
以上、『水道水を飲める国オランダ。砂丘の恩恵を感じる旅』でした。
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