ESSAY

ヨーロッパのプラスチック問題への意識〜環境に優しく生きる

ヨーロッパでは、特にドイツなどの環境大国は、プラスチック問題に対しても意識が高くあります。

例えばスーパーの買い物袋利用などは10年以上も前から積極的に取り入れられている仕組みで、入れる袋がどうしても欲しい人はお金を何セントか払わないと買えませんでした。

計画的にお買い物に行く時は、基本自分のショッピングバック(お買い物袋・エコ袋とも言います)を持っていきます。

突然買い忘れたものを思い出して急遽出先で買い物する時は、そのまま自分が今日持っているバッグ(仕事用の肩にかけるバッグだったり、トートバッグだったり)にどさっと入れます。

スーパーで野菜やお肉を買っても、ノートやらお財布やらのバッグの中にお肉やパプリカがどーんと存在し、家に帰るまでの間持ちこたえる、というスタイルです。

(折りたたみの買い物袋を常時持ち歩いていたり、もっとうまくやっている人はたくさんいるでしょう・・・汗。)

さすがにブランドバッグを持っている場合やバッグがパンパンで空きがない時は、バッグは諦めて、手に野菜やらパンやら買ったものをそのまま持って歩きます。

でもそんなことをしても、変な目でいる人はいません(・・感じません)。

環境にいいことは、『良いこと』なのだから恥ずかしがることなんてないんですね。

特にドイツは、『悪いこと』は恥ずかしがるべき、でも『良いこと』は堂々とやろう!の思考がある気がします。

「裸のパプリカを手に持って地下鉄乗ってますが、ナニか?」

という感じでしょうか。

そして、

最近ヨーロッパでも、以前に増してプラスチックの問題が叫ばれています。

G20大阪サミットの主要議題のひとつでもある「海洋プラスチックごみ問題」。

ウミガメ、魚などの生物が、ビニール袋やペットボトルなどを飲み込んで死んでしまうという悲しい問題とともに、めぐりめぐってそんなお魚を食べた人間に害があるのでは、というもの。

怖いですね・・・。

人間のポイ捨てなどのゴミ問題が知らず知らずのうちに生物に与えている影響についてもっと意識を高めないといけないと思いました。

そして、プラスティックの問題。

プラスティックはきちんとリサイクル処理すれば問題ないという説もありましたが、生物が誤って口にする衝撃を聞くと、やはり消費自体を少なくするに越したことはないですね。

ヨーロッパの本屋さんでは、環境汚染やプラスチックやゴミ削減に関する特集が組まれて、以前より一層買い物袋の持参が叫ばれるようになりました。

最近変化があったのは、野菜売り場。

野菜売り場はヨーロッパでは基本ビオ野菜以外はそのまま裸のままカゴに入って売っています。量り売りも多く、これまでは店内にあるミニプラスチックバッグに野菜を入れて、野菜売り場にある軽量機で測り、金額が記載されたシールが出てくるのでそれをプラスチック袋に貼り付けてレジへ、という流れでした。

今はそのプラスチック袋もなかったり、紙の袋へ置き換わっていたり。

代わりに、洗濯袋のような何度も使える袋をフロアで売り出しています。

確かに、野菜を包む袋も、家に帰るまでの間しか使わないし、値段シールがべたっと貼ってあるので別の用途に使いづらいし、すぐ不要になってしまう。

汚れたら、洗えばいいですしね。

洗濯袋のような袋を買うことにしました。

これで、お買い物時は、この洗濯袋のような野菜袋と、買い物袋の二刀流で、プラスチック消費ゼロです。

と思うのはつかの間。

ショッピング中に大量に目にする、野菜以外の他の食品〜お肉やハム、チーズ、パッケージ入りの食パンなど〜のプラスチック包装や、シャンプーなどの生活用品の容器。

・・・根が深い(涙)

これらは自分では減らせません。

でも、できることがからやるしかない。

将来的には、3Dプリンターがオンデマンドで、必要なものをその場で作ってくれたり、IoTを駆使してネット注文した食料品がごく少ないパッケージ包装のみでまとめて送られてくるなんてこともあるのかもしれません。

せっかくのIT技術が、環境を救う助けになりますように。

そして、過剰包装と言われる日本でもパッケージ包装が減りますように。

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