日々ドイツの諺を取り上げています。
さて、今回はドイツ人にとって大切な、パンとビール、ジャガイモの単語が使われている諺を取り上げます。
目次
wes Brot ich ess, des Lied ich sing.
- 直訳:その人のパンを私は食べ、その人の歌を私は歌う。
- 意味:世話になった人のことは、ほめるものだ。
別の記事でも取り上げましたが、自分にお世話になった人、というのは、往々にして「お金を払ってくれる人」という意味合いもあるようです。
Bier auf Wein, das laß sein – Wein auf Bier, das rat’ ich dir.
- 直訳:ワインの後にビールはやめておけ。ビールの後にワインはオススメだ。
- 意味:似たようなものでも順序が異なると変わってくる。
この諺は、単純にワインとビールを飲む順番がどちらがいいかという忠告として捉えられていることが多い気もします。
Die dümmsten Bauern ernten die dicksten Kartoffeln.
- 直訳:もっとも愚かな農夫達が一番肥えたジャガイモを収穫する。
- 意味:運によるところが大きい。
あまり大変な努力をしなくても、結局は運によって報酬を得ることができる、というニュアンスで使われます。ジャガイモは報酬なんですね。
Alles hat ein Ende, nur die Wurst hat zwei.
- 直訳:全ての事に終わりは一つだが、ソーセージには二つある。
- 意味:どんなことにも終わりがある。
別の記事にも書きましたが、ソーセージには深い意味はなく単にソーセージには端が二つあるので比較に出してみるとオモシロイ、というジャーマンセンスのようです。
Das ist mir Wurst.
- 直訳:私にとってそれはソーセージだ。
- 意味:私にとってどうでもいい。
知っておかないと聞いても訳がわからないので、ぜひ覚えておきたい言い回しです。Das ist mir egal. のように使われます。
日本ではジャガイモやパン、ビールが諺の中に出てくることはあまりありませんが、ドイツ語の諺には多く使われています。ドイツ人の精神にも影響を与えるくらい、生活に根強く組み込まれている食事であることがわかります。