ヨーロッパではスマートな会話が好まれますが、会話上手と言われるにはいくつかの見えない法則があります。
日本でも、「話し上手」や「笑わせ上手」な人は、「オチがある」話ができる人や、「テレビや時事ネタに詳しくて上手に会話の中に盛り込める人」など、多くの人に愛される話し方のコツがあると思います。
ヨーロッパで話上手だと思われたい人に、ヨーロッパ流の会話上手と呼ばれる話し方のコツをご紹介します。
語学が上手
語学が上手、というのは話す際の前提条件になりますね。多文化の中で生活しているヨーロッパ人は、自国の言葉以外にも英語プラス他のヨーロッパ言語を話せる人もたくさんいます。
外国人と話すことも多いグローバルな現代では、文化ネタも上手に盛り込んで(もちろんマナーを守った上で!)、スマートに話を展開させる技術が必要です。
英語がたどたどしいと、そもそも聞いていても盛り上がりに欠けるというのはあるので、語学が流暢にできるというのは前提になります。
聞き上手は世界各国で高評価
とにかく話上手が評価されると思いきや、やはり聞き上手は世界各国で高評価です。人の話をちゃんと聞いて、受け止め、自分の中に吸収して次のアウトプットができる人とというのは、「理解力がある」と思われます。
自分の話したいことだけを一方的に話し、聞いた話をすぐ忘れたり、他人の話を吟味せずに進めると、「あまりクレバーではない人」と呆れられてしまったりすることもあります。
内容がグローバル
よく外国人が日本人同士の会話で入り込めないと感じることの一つに「サブカルチャーネタが多い」ということが挙げられます。例えば、昨日見たテレビや、10年前に流行ったアニメ、誰もが一度は聞いたことがあるテレビのコマーシャルや芸人の芸風など、日本のテレビをメインとするサブカルチャーに詳しくないと、それに関する逆についていけない、ということが日本ではよくあります。
しかし、ヨーロッパでは、サブカルチャーネタを話しているのはご近所付き合いや、小さな村や田舎町が多く、中大規模の街では、誰もが知っているような時事ネタや、アメリカに関するネタや、世界的に有名な映画などの話も多くあるので、必ずしも地域限定のネタではなく、グローバルなネタを持っている人がよりスマートに物知りに見えます。
話す4割 聞く6割
話し上手と言われる人で、ずーっと話している人はいません。話し上手な人は、相手が喜ぶ会話のネタやポイントを瞬時に理解し、相手の反応に応じて展開していく即興力があるので、話す量4割に聞く量6割くらいです。話す、ということだけに力を入れず、聞く力、理解する力、観察力などがあることが大事です。
ユーモア力
堅い話を緊張感を持ったまま真面目にずっと話していても、聞いている方は疲れてしまいます。少しくらい相手をリラックスさせて笑わせるくらいのユーモア力がある方が、「この人は話し上手ね」と好印象を抱いてもらえるものです。
冗談ばかりもあまりウケが良くないですが、小難しい話を一人で長々として完結させる人も評判が悪く、適度なユーモアが必要です。
意見を持っている
話し上手な人は、バランスが取れた見方ができる人が多いですが、それでもテーマに関して意見を言えることが大事です。日本では、誰かに肩入れすることなく意見を言わないまま、あくまで情報提供者として無難に会話を終えることをそれなりに評価してもらえますが、ヨーロッパで「どっちつかず」という態度を取るのはあまり好印象は持ってもらえません。テーマにもよりますが、他人と異なる意見であっても自分の意見があることが大事です。
落ち着き!
落ち着いていることは、ヨーロッパではとても評価されます。常に緊張感がある話し方をしていたり、バタバタと感情的になっていたり、つねに怒っていたりする人は、なんとなくキャパシティも小さそうでスマートには見てもらえません
。会話上手と見てもらえるには、どんな時も落ち着いて話すことが大事です。
自分にダメだしするのはNG
「自分自身を笑い者にする」というユーモアは日本に多く、イギリスでもたまに見られる傾向でありますが、ドイツやフランスなどのヨーロッパ大陸では、自分自身にダメだしを加えて笑いを取る方法はあまり良いとされていません。また、他人をバカにして笑いを取る方法ももっとダメです。
他人にリスペクトを持ち、自分には自信をもって堂々としているということが、会話上手の基本です。
まとめ
ヨーロッパの会話上手は日本の会話上手とは異なる点が幾つかあります。また国によっても少しずつ異なるので、聞く相手によって印象の持たれ方も異なります。
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