ベルギーで最も美しい街の一つに数えられているワロン地方の絵のような街、 ディナンを訪れました 。
自然が織りなす独特な地形や渓谷に、ポツンと現れる魅力的な田舎町。
サックスやベルギーの人気ビールLeffeの発祥地であり、独特な地形で、断崖絶壁の岩を背景にムーズ川に面して連なる可愛い街並みが特徴的な、情緒のある街です。
11世紀初めに建てられたシタデル(城砦)からの絶景も絶対外せない見所の一つで、ここを訪れたらぜひ行ってもらいたいスポット。
真鍮細工やクック・ド・ディナンという伝統菓子も人気で、ちょっとした歴史を感じさせます。
知る人ぞ知る街ディナンのおすすめ観光地を、以下にご紹介していきます。
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目次
おすすめガイドブック
地球の歩き方
王道は地球の歩き方。小さい街情報も載っていたりするので便利です。
TRANSIT(トランジット)
TRANSITという旅雑誌でもベルギー特集が組まれていました。表紙の写真はまさに美しいディナンの街並みです!こちらもご参考↓
ワロン地方ディナンへの行き方
ブリュッセルへのフライト
ディナンへ行くにはまずはブリュッセルに降り立つのが便利です。ワロン地方はルクセンブルクやドイツ寄りですが、電車の接続を考えるとブリュッセルが良いでしょう。
ブリュッセルまでのフライトはスカイスキャナーという以下のサイトがとても便利です。ルートに応じて料金比較をしてくれるので最短・最安値のフライトを探すことができます↓
電車での行き方
ディナンへはブリュッセル中央駅から都市快速電車ICを利用して1時間半で行けます。途中ナムール(Namur)の街で乗り換えがありますのでご注意を。時刻表はこちらのベルギー国鉄サイトで確認できます。
ディナンの見所は、駅の東側に集中しています。ディナン駅(Gare de Dinant)はほぼ街の中心にあり、到着して5分程度歩くとすぐムーズ川にかかる橋に出て東側に行けるようになっているのでとても便利です。
ムーズ川に架かる橋の歩道の両側には、各国の国旗の色を模様にしたサックスのオブジェがあり、一つ一つ廻るのも面白いです。
車での行き方
車で行く場合もブリュッセルから1時間半弱くらいかかります。ディナンの街の中心のノートルダム大聖堂の目の前に駐車場があるのでそこに駐車するのが便利です。
駐車チケットが必要な場合もあるので、駐車場に備え付けの自動販売機で購入し、チケットは前ガラス越しから見えるように車の前の部分においておきましょう。
ディナンの絶対に外せないおすすめスポット
電車でついたら、お天気がいいうちに、ノートルダム教会と街並みの写真を川の向こうから撮ることをおすすめします。
川沿いに色とりどりに連なる街並みも可愛く、それが切り立つ断崖絶壁の岩を背にしている光景は、とても不思議な魅力があり、良い思い出になること間違いなしです。
また、川沿いにはちょっとした望遠台があり、長い鉄筋でできた筒を覗くと、教会の尖塔や城砦の頂点にある国旗などがピンポイントで見れるようになっていて、地味ですが面白いです。
ノートル=ダム教会 Collégiale Notre-Dame
川沿いの街並みと断崖にそびえ立つノートル=ダム教会は何と言っても街のシンボル的象徴です。
12世紀にロマネスク様式で建てられたノートル=ダム教会は過去に何度も崖からの落石や戦争などで部分崩壊をし、のちにゴシック様式で再建されたようです。
内部の凝ったステンドグラスやきらびやかで重厚感のある装飾に加え、独特な尖塔の形もかなり特徴的です。
教会の入り口も今にも落ちてきそうなくらいに崩壊していて、現在は修繕中でした。
教会内部の柱も古く歴史を感じさせます。
シタデル Citadelle
シタデル(城砦)は11世紀に100mある崖の上に建てられました。当初は渓谷の見張りをするために建てられたそうですが、多くの戦争を経て重要基地としての役割を担ってきました。各国の戦争に巻き込まれ続けた歴史を裏付けるように、シタデルの頂上にある博物館では、無数の大砲や鉄砲、ギロチンなどの展示によって当時の様子を垣間見ることができます。
シタデルにはノートルダム教会の横にあるロープウェイ乗り場から行けます。
階段のふもとにチケット売り場があり、一人9.5ユーロ(約1200円)です。ロープウェーは5−6人乗りで急な斜面をぐんぐん登っていき、あっという間についてしまいます。
出口手前で強風が吹き、一時停止したりしていたので、風のときはがんばって階段を登った方が良いのかも・・
頂上からの眺望は素晴らしく、 緩やかな美しいカーブを描くムーズ川に沿った可愛らしい町並みの景色を堪能できます。気持ちの良い見晴らし!
帰りは、崖を切り崩して作った408段ある階段を降りて帰りました。
その他の観光スポット
サクソフォン発祥の街であり、サックス通り(rue Adolph Sax)にはアドルフ・サックスの生家、ベンチに座ったサックスおじさん像などがあります。
また、駅の西側にある貴族の館のようなおしゃれな建物Maison Leffeは Leffeビールの博物館になっているので、お酒好きの方はそちらも訪ねてみると面白いですね^^
伝統菓子クック・ド・ディナン Couque de Dinant
クック・ド・ディナンという堅焼きクッキーもディナン名物の伝統菓子として人気です。この堅焼きクッキーは小麦粉と蜂蜜だけを材料にして作られ、兵士の非常食としても食されたようです。
食べてみると、・・・歯が割れそうになるくらい硬い!!なので、勢いよく噛まないようにご注意を!
手で最初に細かく割ってから、飴のように舐めて食べるもののようですね。味は、駄菓子屋さんで食べた練り飴をどことなく思い出します。
ノートルダム教会の近くにあるJacobsという老舗のパティセリーでは、鳥や教会などの様々な可愛い模様がほどこされた手のひらサイズのクッキーが4ユーロくらいから売っていました。
どの模様も可愛くて悩みましたが、その中でも可愛かったノートルダム教会の模様のクッキーを買ってみました。
でもこれを一枚食べきるのは時間がかかるかも・・
歩き疲れたらカフェで一息
シタデルに登り、まちあるきに疲れた人は、麓のカフェでコーヒーかLeffeビールでも。川沿いにあるCafé Leffeは窓際の席から街が一望できます。店員さんも英語を話してくれてフレンドリーです。
まとめ
愛らしい街と残酷な歴史を併せ持った街ディナン。
一度訪れると、その独特な地形に存在する可愛らしい街の魅力と、その壮絶な運命や人々の苦労の歴史の情報の断片が一度に感じ取れます。
まだまだ知られている街ではないけれど、一度はぜひ訪れてほしい街です。
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