デュッセルドルフの旧市街の川向こうにあるオーバーカッセル (Oberkassel)という地域の、バルバロッサプラッツ (Barbarossaplatz)にとっても素敵なカフェがあります。
Momania Concept Store & Caféというコンセプトストアのカフェです。
オーバーカッセルといえば、高級住宅地が立ち並ぶシックなエリア。
その、美しい街並みに溶け込むように、白い壁にオレンジピンク色の屋根のカフェがありました。
場所は、オーバーカッセルの目抜き通り、ルークアレー(Luegallee)から入ってすぐ。駐車場やUバーンの駅もすぐ目の前なのでアクセスもとても良いです。
街にはもうすでに桜が美しく咲いています。日本人が多い街とあり日本を感じさせる風景ですね。
お店に入ってみると、優しそうなマダムが話しかけてくれました。お好きなところにお座りください、と言われ、とりあえず窓際のソファーテーブルに座ることに。
カウンターに並んだクッキーやケーキ、紅茶などがカラフルでとても可愛い!
土曜のお昼だからか、店内はとても混んでいました。人気カフェのようです。
コンセプトストアとあって、キャンドルや香水などの雑貨も並んでます。
内装は、レンガ調の壁に、ロココ様式を思わせるようなテーブルセット。鮮やかな真っ赤なチェアやふかふかの絨毯ソファが目を引きます。
ドイツ人の奥様方やおそらく近場に住んでいるであろう老夫婦などが楽しそうに午後の紅茶とケーキを楽しんでいる風景。
とってもドイツ的で、平和で、素敵な光景だなと感じます。
ドイツのカフェでは、紅茶が人気 。ドイツ語で紅茶・お茶のことをテー(Tee)と言います。ドイツの家庭では、テー(Tee)はお家でも街中のカフェでも欠かせない存在ですです。
お茶を飲むというそのものが大事、というよりは、こうやってお昼時に一杯の紅茶を心地の良いカフェで友人と話しながら飲むということがちょっとした社交のようになっています。
さて、今回頼んだ紅茶はミントティーにオレンジ、レモン、ジンジャー、アニスなどを加えたもの。様々なフレーバーがミックスされて、とても落ち着く香りでした。
隣にある紅茶はアールグレーにミントやオレンジなどが入っているものだったかな。
こうやってシンプルなミントティーに体に良さそうな香りやエキスがプラスアルファされている紅茶が個人的には好き。
色合いも可愛らしくなってます。透明グラスもドイツらしい、と思ってしまう。
美味しそうなケーキが並んでいるので、ケーキも頼むことに。
写真を撮っていいですか?と念のため聞くと、マダムが笑顔で「もちろん」と返事をしてくれたので、パシャリ。
ドイツにあるケーキの種類で定番のものが幾つかあるのですが、それはまた今度別記事で載せたいと思います。ここのカフェはオリジナルのケーキが多い印象です。
ドイツでカフェに行くと、紅茶とケーキを自然にセットで頼んでしまう空気があります。「それで、ケーキどうする?」と自然と話題に出てしまう欠かせないケーキの存在感。
15年以上ドイツでカフェを楽しんできた経験上、これもテー文化の一つだなあと思ってしまう。もちろん自制して食べない人もたまにはいるだろうけれど。
さて、頼んだのはクワークチーズケーキ(Quark Cheese Cake)というもの。上にアプリコットのジャムのようなものがのっていました。
クワークはドイツにある脱脂乳から作られたフレッシュチーズ。ドイツのスーパーではよく見かけます。ドイツの家庭では朝のヨーグルト代わりに食べたり、お菓子づくりにはクリームチーズの代わりに使ったりします。
私も、スーパーで売っているクワークをヨーグルト代わりにたまに食べますが、味も濃くて美味しいし、トロンっとしたテクスチャーが凄く好き。1個のサイズが大きいものが多くて、気をつけないとクワークだけでお腹いっぱいになってしまったりもします。
このお店のクワークチーズケーキは、甘すぎず酸っぱくも無く、とても美味しかったです。
こちらは、お名前を忘れてしまいましたが、ナッツをまぶし、中にコーヒークリームが入っているケーキ。大好評でした。
結局この美味しい紅茶は気づけばお代わりしていました。時間を忘れ、長々とお話に没頭していたようです。時間が経つことのなんと早いこと!
こうやってドイツの週末はゆったりした時間で過ぎていきます。遠出をしなくても、お金をかけなくても、ちょっと外出すれば5ユーロのお茶で半日楽しい時間を過ごせる。
そんなドイツのテー文化は、私の体に染み込んだ大事な習慣の一つです。
ドイツに来たら、ぜひカフェで色々な紅茶を試してみてはいかがでしょう。
このお店の情報は以下: www.momania-conceptstore.de/ Drakestraße 2, 40545 Düsseldorf
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