トレドは、1561年に首都がマドリッドに移るまでに、政治・経済の重要な拠点として発展をした街です。当時の発展を垣間見ることができる美しく豪華な建物ですが、「16世紀で歩みを止めた街」と言われるほど、当時の面影をそのままに残す、褐色で覆われた中世の街並みをしています。
トレドは、タホ側に囲まれた街全体が要塞のような特徴を持った街です。街に入るにはタホ側にかかっている橋を渡り門をくぐって行くことができ、実際にそこだけ別世界に足を踏み入れるかのようです。
街中のカテドラルや美術館など美しい建物を訪れるのももちろん観光の醍醐味ですが、トレドに来たらやはりその街並みを一望できるところに行くのがオススメです。
それくらい、トレドの街は、「街全体がセット」で美しさの一つになっているというところがあります。実際見てみると、美しい〜の言葉が自然とこぼれてきます♩
今回は、そんなトレドの街を見ることができるパラドールホテルをご紹介します!
目次
トレドの場所と行き方
トレドはマドリッドから電車で30分程度で着くことができます。
アンダルシアのコルドバやマラガの街にも3時間程度で行くことができ、観光の観点からはマドリッドとアンダルシアをつなぐ中継地点としての役割を果たしています。
また、マドリッドには日本やヨーロッパの主要な都市からフライトで行く人が多いと思いますが、スカイスキャナーというサイトがとても便利です。ルートに応じて最短・最安値のフライトを表示してくれます↓
スペインにはカタール航空も格安で飛んでいるようなので、要チェックです!!
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トレドのホテル予約方法
トレドに泊まりたい場合はホテルを予約する必要があります。
パラドールに泊まるとしても他のホテルを見てみるとしても、Booking.comのページが便利です↓
トレドの駅
トレドの駅は小さいながらもマドリッドやアンダルシア地方からの交通の接続もよく、利用価値が多いにあります。
レンタカー会社もトレド駅の近くにはあるため、電車と併用してレンタカーで観光したい人にもオススメです。
また駅舎があまりにも可愛すぎるというので、隠れた観光名所の一つです。
アンダルシア地方を彷彿とさせるような幾何学模様のタイル張りの壁やステンドグラスを張り巡らした駅の建物は、まるで博物館のよう。本当にこれが駅なのかな?と思ってしまうくらい見ごたえのある美しい建物です。
トレドの駅については以下の記事でまとめているのでご覧ください^^↓
パラドールとは
パラドールとは、スペインにある国営のホテルで、その昔の貴族の館や古城をリノベーションして造られているものです。もともと見晴らしが良い場所に建てられることが多いお城ですが、パラドールも見晴らしの良い高台が多く、そのため観光の観点からも立地も良く、景色が美しいホテルが多くあります。
またパラドールホテルの中は、空間も広々としていて、サービスもある程度のクオリティーが保障されています。
館内の壁にはパラドールの地図があります。スペイン中にこんなにもあるんですね。スペインの北側にもたくさん集まっているようですが、どこも満遍なくある印象です。
他の地域にあるパラドールにも魅力的なホテルがたくさんあります。他のパラドールに興味がある方は、アンダルシアのカルモナやロンダやマラガのパラドールに関する記事もまとめていますのでぜひご参照ください↓
カルモナのパラドール(絶景&ひまわり畑!)
ロンダのパラドール(崖のまさに真上!)
マラガのパラドール(古城の真横。街が一望できる絶景です!)
トレドのパラドール
お待たせしました!トレドのパラドールをご紹介します。
パラドールの立地
トレドのパラドールはトレドが一望できる丘の上に位置します。
ハイウェイでトレドの町に近づいていくと、街に入ることなく丘の上にあるパラドールに行くことができます。
パラドール外観
パラドールの外観は、石とレンガ造りの赤茶色の平屋で、カルモナのパラドールを彷彿とさせるデザインです。
木製扉の入口で、両側に開くタイプ。日本の旅館的な広々とした印象を与えます。
パラドールのロゴがついています。ホテルとしては4つ星のようです。
パラドールの内装
ホテルの内装は、見た目から感じるよりももっと新しく、とても広々としていました。清潔感が感じられる白壁に茶色の梁で、平屋でありながら二階建てになっていました。
奥には広々としたロビーとテラス席があります。
テラス席からのトレドの街の眺め
テラスに行ってみると、視界がパッと開け、トレドの街並み全体が目に入ってきます。
タホ川で区切られた高台の街トレドの街並みです。美しい〜!
褐色の色一色です。
中世で時が止まっているとは本当によく表現したものです。
これ以上開発もして欲しくないし、壊して欲しくないという美しさ、世界遺産に認定されるのも納得です。
真ん中に見える塔はカテドラルで、右側に見える4つの塔がある大きな四角い建物はアルカサル。街から頭一つ突き出ていて、それもまた美しい景色です。
トレドの街の見所
トレドの街は、タホ川にかかるアルカンタラ橋をわたって入っていきます。橋の前にはちょっとした門があり、街と街の外が区切られています。
トレドの街には、先ほどのカテドラル、アルカサル、エル・グレコ美術館が主な見所としてあり、その他にもエル・グレコの他の作品が入っているサンタ・クルス美術館やサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会、サント・トメ教会、トランシト教会などがあります。
かつては711年から400年に渡ってイスラム教徒の支配下に置かれたからこそ見られるイスラムとキリストとユダヤ文化の融合の傑作がたくさん詰まっています。
エル・グレコ
有名な画家エル・グレコは1541年に生まれ、もともとはギリシャのヘラクリオン島出身ですが、イタリアを経てスペインに渡り、このトレドの町に住み始めました。
エル・グレコという名前は本名ではなく、イタリア語でギリシャを表す「グレコ」にスペインの定冠詞である「エル」がついた名前のようです。
「ザ・ギリシャ」という感じですね。
エル・グレコの作品も、力強く、黒を使って影を出したような彫りの深い演出が多い気がします。
スペインに縁が深いエル・グレコの作品は、マドリッドのプラド美術館やトレドのエル・グレコ美術館にたくさん収められています。
このトレドのパラドールにも、「エル・グレコの街」を感じさせる作品(本物ではない)が置いてありました。
ホテル内の入り口には、グレコの作品である12使徒とイエスの肖像画が掲げられています。強弱をつけた強いタッチで描かれていますね。
「エル・グレコの街に来た」というのを感じられ、今までのパラドールに比べ街の特性が強く押し出されている感じがします。
「こちらの本物はエル・グレコ美術館で見ることができます」とご丁寧に説明もついていました。
エル・グレコに興味のある方は、トレドの街中のエル・グレコ美術館にもぜひ一ってみましょう。
結婚式や前撮りにも最適なスポット
トレドのパラドールはその美しさから結婚式や前撮り写真の撮影に利用する人もたくさんいます。
実際に、ウェディングドレスの花嫁さんと花婿さんがパラドールないを幸せそうに歩いているのを見かけました・・♡
カメラマンさんも後ろについて回り、美しいトレドの町をバックに、お二人の写真をたくさんカメラに収めていました。
おまけ〜旅の必需品。真夏のスペインを甘く見るべからず
夏のスペインはの暑さはとても有名です。気温が38度〜40度になることもしばしあります。
帽子は必ずあったほうが良いですが、その他にもペットボトルの水や日焼け止めを持って行きましょう!
日焼け止めはやっぱりコーセーがべたつかなくていいと思います♩
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個人的にはアベンヌのUV入り美容液もとても好きで使っています。旅行中は肌が荒れやすいのでお肌に優しいプロテクターです。
もう一つ付け加えるとしたらポカリスエットパウダー。夏は脱水症状を起こしやすいので、水分補給を助けてくれるようです。粉末だけ持って行き、ペットボトルに入れてシャカシャカ振れば出来上がりの楽チンアイテムです。
贅沢を言えば、保冷用のペットボトルカバーもあれば尚良しです!というのも、真夏の暑い中ではお水はすぐお湯になります・・・(涙)
水分補給のためとはいえ、ぬるま湯を飲むよりも冷水を飲みたいですよね。
保温にも使えるので冬も使えるものが良いでしょう。
まとめ
トレドのパラドールはいかがでしたか?トレドの一番の魅力である街の景観を丸ごと見ることができるホテルに泊まれるなんて、まさに夢のようですね。
トレドに来たら、機会があれば滞在してみてはいかがでしょうか。
滞在する時間がなければ、カフェや食事だけでも訪れてみることをオススメします。
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