SPAIN

スペイン第4の都市セビーリャ。アンダルシアにあるダイナミックな歴史的建築物の魅力溢れる街。

セビリア(セビーリャ)はアンダルシアにあるスペイン第4の都市で、現在もイスラム建築物が数多く残るイスラム文化繁栄の舞台となった歴史的な都市です。

スペイン広場やカテドラル、アルカサルに代表されるような多くの観光スポットが街じゅうに散らばっていて、一年中多くの観光客で賑わっています。

全部をくまなく観光するには2−3日は欲しいものです。

美しいモザイクタイルとダイナミックな歴史的建築物で見る人を圧倒させるセビリアの魅力的なスポットをご紹介します。

セビリアへの場所・行き方

セビリアはアンダルシア地方にあるグアダルキビル川に面したスペイン第4のの都市で、水運を利用した港としても利用されています。

ヨーロッパで川沿いにある都市は発展していることが多々ありますが、セビリアもその地理的条件により経済的発展を遂げてきました。

セビリア空港はアンダルシアの窓口としてヨーロッパ各国からの便が行き来します。セビリアから街までは車で30分くらい。

またドイツなどと比べて高速網があまり発展していないスペインにおいても、セビリアの街からは東西南北への道が繋がっていて、アンダルシアの主要な観光都市であるコルドバ、マラガ、カディス、ウエルバなどの街へのアクセスが容易です。

知っておくと便利なセビリアの歴史的背景

セビリアは、かつてローマ時代には西ゴート王国の首都が置かれたことのある、とても栄えていた街です。712年には、ジブラルタル海峡を渡って侵入してきたモーロ人に征服され、その後は500年以上にわたってイスラム文化の影響を受けます。

500年にわたるイスラム文化繁栄を支えてきた街なので、至る所にイスラム教の影響を見て取れます。それがフランスやイタリア、ドイツなどの他のヨーロッパ諸国とはまた違った風景を作り出しているスペインならではの美しさの理由です。

とても力の強かったセビリアですが、13世紀に広まったレコンキスタによりイスラム勢力が追い出され、のちにカスティーリャ王国のキリスト教の時代になります。

イスラム文化が繁栄していた時代に作られた建物は今も残り、こうしてキリスト教とイスラム教が融合した街の風景が出来上がりました。

スペインに行くとよく見かける美しいモザイク柄はその影響ですね。

ヒラルダの塔とカテドラル

ヒラルダの塔

セビリア大聖堂とも呼ばれるセビリアのカテドラルは、目印でもあるカテドラルに隣接したヒラルダの塔から始まります。

ヒラルダの塔は、コルドバの大聖堂の塔のモデルにもなっている先端が繊細な模様の美しい塔ですが、12世紀末にモスクのミナレットとして建てられた高さ97メートルの塔で、16世紀にはプラテスコ様式の鐘楼がつけられました。ヒラルダは風見という意味で、風を受けると鐘楼の像が回転することからつけられたそうです。

コルドバの街のご紹介は以下の記事にまとめています↓

高さ70メートルの展望台からはセビリアの街並みを一望でき観光のスタートにはぴったりです。

カテドラル

セビリアの一番の見所の一つ、カテドラル。

カテドラルは1519年に完成し、ヨーロッパの聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模といわれますが、カテドラルの内部は、とにかく規格外の大きさで圧倒されること間違いなし!

天井が広いカテドラル
バラ窓

もともとはモスクであったところ、その跡地に作られた聖堂のため、所々形状にイスラム様式の影響を見て取れます。

中はとても広く王室礼拝堂や彫刻など見所がたくさん。当時の国王が棺を担いでいるコロンブスの墓もあります。

コロンブスのお墓

天井のデザインなども見所の一つです。四方八方心ゆくまで建築を楽しめます。

入場券はカテドラルの中庭で買うことができます。自動販売機もあるので、列を回避したい人はそちらを使ってみるのも良いでしょう。

アルカサル

イスラム文化とキリスト教の文化の融合作品であるアルカサル。9世紀から11世紀にかけてイスラム教に利用されていたイスラム文化のお城をレコンキスタ後にキリスト教が改修した建物です。

ペドロ1世がスペイン各地からイスラム建築職人を呼び寄せてグラナダのアルハンブラ宮殿に似せて作らせたと言われていて、天井やモザイク画など、アルハンブラ宮殿を彷彿とさせるディテールがたくさんあります。

また、裏にある広々とした庭園は美しく、長方形の池の周りにはヤシの木や四季折々の花が咲いています。

ヌエバ広場と市庁舎

ヌエバ広場と市庁舎の周りにはレストランやカフェも多く、また闘牛場やカテドラルからも近いので、歩いてお散歩してみるのをお勧めします。

市庁舎

タイル模様をふんだんに使った建物が所々に見られ、アンダルシアのイスラム文化の香りを感じ取ることができます。

タイルが美しい建物

スペイン広場

1929年に開かれたイベロ・アメリカ博覧会の万博会場として建築家アニバル・ゴンサレスによって作られたもので、その広場の大きさ、建物の精巧さとタイルの美しさは、一度広場に足を踏み入れると思わず声を上げてしまうほどの美しさ。

広場を囲む半円の建物や広場に流れる運河などが、とても美しく、見る人を楽しませる風景を作り出しています。

美しい観光スポットなのに入場料が無料なのもお得感満載の観光スポットです。

黄金の塔

グアダルキビル川に沿って歩いていると黄金の塔が見えてきます。ヨーロッパにある川岸の塔といえばかつての税関であることが多く、ドイツでもたくさん見かけますが、ここも川の通行を検問するために13世紀初めに建てられたと言われています。

丸く見えますが、実は正12角形の形をしています。中に入ることができます。

近郊の街とひまわり畑

近郊の街

セビリアの街の近郊にはカルモナ、コルドバやカルモナなどたくさんの美しい観光名所があります。

特にカルモナなどはセビーリャ空港からも近く、セビーリャとセットで訪れてみたい城塞都市です。

カルモナの見所は以下の記事にまとめています↓

ひまわり畑

セビリアからカルモナ方面に向けてはアンダルシアのひまわり畑の名所です。延々と続く大平原を黄色に埋め尽くすひまわり畑はアンダルシアの夏の風物詩となっています。

カルモナの街はセビリアから車で30−40分程度。ひまわり畑の見所は以下の記事にまとめています↓

まとめ

セビリアの街はイスラム文化繁栄の舞台となってこともあり、イスラム文化を色濃く残す建築物がたくさんあります。キリスト教との融合による独自の文化が形成され、見る人を圧倒し感動を与える美しくダイナミックな建物がとても印象的な街です。

セビリアの街だけでも数日間は観光を楽しむことができる街です。アンダルシアにきたらぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

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