ドイツ語の発音は難しい!という言葉をよく聞きます。ドイツ語はフランス語と違って、基本は書いてある通りに読めば良いのですが、それでも難しいと感じる人が多くいます。
ドイツ語の発音が悪く、話していることが伝わらない、という人は以下のことに気をつけて話してみましょう。
はっきりと明瞭に話す
ドイツ語は日本語とは反対に力強い言語です。講演やプレゼンに適した言語とも言われています。つまり普段の生活でもはっきり明瞭に話すことがよしとされているので、日本語を話す時よりも大きく口を開けて音を出して話すようにしましょう。
例えばNeinという言葉も、日本語的に控えめに「結構です」という意味合いで言うよりも、しっかりNein!と言った方が、ドイツ人的には聞き慣れているのでそれらしく聞こえます。
イントネーションをつける
ドイツ語にはドイツ語なりのメロディーがあります。日本語は、よく、外国人に「鉄砲を打つ時の音のようだ」と評されたりしますが、ヨーロッパ言語よりはフラットな言語のようです。
普段からメロディーを意識して日本語を話してはいないと思いますが、自分で思っている以上にその音の縛りの中で外国語を話してしまっていることがあります。
ドイツ語のメロディーや文章中の強弱を意識して、どの単語にどのようにアクセントをつけて話すか、ということを常に気にしながら話すようにしましょう。
聞いた音をそのままひたすら真似る
ドイツ語は書いてある通りに読むことができる言語ですが、口語においては、皆が省略するような音というのも存在します。
例えば、Ich habe・・と話すより、 Ich hab’・・と言った方が慣れている感が出たり、kaufen, schlafen,などの単語のeは発音せずに「フン」と縮めて話したりすると、ドイツ人のドイツ語の音が出てきます。
Rの発音
ドイツ語のRの発音がうまくできない人は多くいるようです。ドイツ語のRは、うがいをするときのようなGrrrrrrrという音です。喉を鳴らしてみたが、なんとなくうがいっぽくて汚い音で気がひける、と思った方は、まさにその音ですので(笑)やってみましょう。
バイエルンやフランケン地方は、巻き舌のRの人も多いので、喉を鳴らすことができない人は巻き舌でも良いと思います。
この音ができるかどうかで、ドイツ語力もぐっと変わってきます。
RとL、WとBの発音
日本人にとっては区別が難しい類似音ですが、Rは喉を鳴らすため、RとLはかなり音的にも違いがあります。文章を読んだ時にRをLにしてしまうというのは、まだRとLの喉や舌の使い方が自動的に身についていないということですので、Rをみたら喉、Lをみたら舌を反射的に動かせるように反射神経の訓練をしましょう。
口周りの筋肉を鍛える
上記したように、日本語はわりとフラットで静かめな言語なので、口周りの筋肉を使わずに話せたりします。一方で、英語やヨーロッパ言語はお腹や口周りの筋肉をたくさん使います。ドイツ語は、口周りと口の中、喉のあたりを使って話すことが多い言語です。
口周りの筋肉を鍛えるには、アイウエオ体操をするのがオススメです。また、ボールペンを口の中に入れながらはっきりとドイツ語を話す練習を日々続けると、ボールペンを外した時に驚くほどはっきりと話すことができているという練習方法があります。
まとめ
ドイツ語の音は練習すれば上手になるので、ドイツ語の発音が上手い日本人の人もたくさんいます。筋肉をしっかりと鍛えて、音の仕組みを理解し、ひたすら練習して綺麗なドイツ語を話せるように心がけましょう。
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