今回はフランス語の語学資格DELF B2の概要について紹介します。
フランス語を勉強している人は少なからず一度は聞いたこともあるかもしれませんが、フランス語のレベルを証明する試験がDELFです。
目次
フランス語の試験DELFとは
DELFとは、Diplôme d’études en langue françaiseの略で、フランス政府認可の元運営しているフランス語の検定試験です。
DELFにはレベルが6段階あり、初球から上級まで順にA1, A2, B1, B2, C1, C2と段階が上がっていきます。
DELF B2以上を保有していると、フランスの大学で語学試験免除になると言われています。
ビジネスでも、B2程度を保有していると仕事上役に立つとみなされます。
なので、フランス語をものにしたいという方は、B2を目指して勉強するのがオススメです。
試験内容
試験は主に以下の4つの部分から構成されています:
- Compréhension de l’oral (CO):リスニング
- Compréhension des écrits (CE):リーディング
- Production écrite (PE):ライティング
- Production orale (PO):スピーキング
一つ一つ順に見ていきましょう。
Compréhension de l’oral (CO) リスニング
リスニングの時間は30分。お題は2題あります。
1題目のお題は、最初に1分くらい問題をざっと読む時間を与えられ、その後テープを聞き、質問に答える時間を3分くらい与えられます。その後2回目を聞き、数分答える時間が与えられる、という流れです。
質問を最初に頭に入れておくと、何に注意して聞けば良いかはっきりするので、最初が肝心です。
2題目はお題も、同様に最初に設問を読む時間を与えられます。こちらは1度しか聞くことができませんが、設問数は少なめです。
リスニングに関しても別の記事にまとめますが、ラジオや練習問題を何度も聞いて慣れておくことが大事です。
Compréhension des écrits (CE):リーディング
リーディングは、2つお題が出ます。記事を読んで設問に答えるというものです。
B2の参考書などでよく見かけるレベルの記事と設問で、記事の内容は、教育、働き方、文化論、環境、社会問題、祝日について、などなどが多い印象です。
新聞が取り扱うテーマと似ているので、フランスのle Figaroや新聞などの記事を読んで、その分野の単語に慣れておくことが大事です。
Production écrite (PE):ライティング
ライティングは、自分で文章を構成するもので250文字書く必要があります。A4の紙に2ページ半くらい書くとちょうど手書きでそのくらいの文字数になります。
文字数は多すぎても少なすぎてもいけないので、ちょうど良いところを練習時に確認して覚えておきましょう。
内容は、手紙を書くという問題が多く、テンプレートを暗記して書くというのが良いと思います。
Production orale (PO):スピーキング
スピーキングは、与えられたお題から一つ選び、自分の意見を論理的に述べ、議論をするというものです。
口頭試験は、いくつかのフレーズを覚えて、戦略的に文章を組み立てていくことが大事です。
口頭試験の内容と対策や暗記するべきフレーズは、別の記事にまとめています↓
B1とB2の違い
難易度も内容もB2の方が難しく、リスニングも通常ラジオで聞くような速さと同じようなスピードです。
DELF B1とB2は両方とも口頭試験があり、B1は3部構成となっていて、自己紹介、ロールプレイ、プレゼンテーション&議論がありますが、B2ではプレゼンテーション&議論の1部のみです。
プレゼンテーション&議論の部分は、DELF B1/B2とも、テーマを選び議論するという同じ形を取っています。
参考書
参考書は、いくつか使いました。記事と設問がセットになって練習できるので便利です。
Reussir le DELF 2010 edition: Livre B2 & CDaudio
DELF B2 Livre CD audio : Preparation l’examen du DELF
文法はこちらのシリーズを使いました。少し背伸びして上級者向けをやるのもオススメです。
Grammaire progressive du francais – Nouvelle edition: Corriges avance |
この他にも、役立つ新聞記事やラジオなどもまた別記事でまとめたいと思います。
まとめ
DELF B1/B2レベルになってくると、きちんとした対策が欠かせません。
事前準備をしっかりして試験にのぞむことをオススメします。