日々、ドイツ語の諺や慣用句を取り上げています。
日本でも生活の中で雀はよく見かけますが、ドイツでも雀は私たちの生活にとても近い存在です。近年は徐々に減ってきたものの、ドイツでは雀が全く人を怖がらずに近くに寄ってきたりします。
そんな雀という単語を使った言い回しを取り上げていきます。
目次
frech wie ein Spatz
- 直訳:スズメのように生意気な
- 意味:生意気な
昔穀物を荒らしていたことから来たのでしょうか。
essen wie ein Spatz
- 直訳:スズメのように食べる
- 意味:少ししか食べない
スズメは小さいもの、というイメージがあることから来た表現です。
Besser ein Spatz in der Hand, als eine Taube auf dem Dach.
- 直訳:屋根の鳩よりも手の中の雀の方がよい。
- 意味:明日の百より今日の五十
別記事でも書きましたが、日本の「雀の涙」のように、「小さい」というイメージから派生して、ドイツの中でも「取るに足りないもの」の例えに使われています。
Mit Kanonen auf Spatzen schießen.
- 直訳:大砲で雀を撃ち落とす
- 意味:小さな事を処理するのに大掛かりな方法を使う。
別記事でも書きましたが、日々の生活で小さな事を大げさに扱って処理するときにこう言います。
ein Spatzengehirn haben
- 直訳:雀の脳みそを持っている
- 意味:脳みそが足りない
小さな小さな脳みそではものを考えられない、というところから来ています。「Spatzenhirn」(雀の脳みそ)という言葉も使われます。
Die Spatzen pfeifen es von den Dächer.
- 直訳:スズメは屋根から囀っている
- 意味:周知の事実だ。誰でも知っている。
雀の囀りをイメージした表現です。
日本と同じく、ドイツにも雀を使った表現がたくさんあることがお分かりいただけたと思います。
引き続き、ドイツ語の言い回しをご紹介していきます。