夫婦共働きが多いヨーロッパでは時短生活が当然のように行われています。
特に毎日の食事に関しては、料理や買い物の回数から方法まであちらこちらに時短が見られます。
「頑張る」ということだけが美徳ではないヨーロッパでは、「無理をしてストレスを抱え込む」という姿勢にはなりにくいんですね。
家の中を快適にしたい気持ちや、美味しいものを食べたい気持ちはそれなりにあるので、そういった希望と家事による負担を鑑みて「無理のない範囲で折り合いをつけた方法」という感じです。
今回は食事編と称して、毎日のご飯に関するちょっとした時短を紹介します!
目次
時短に欠かせないキッチンアイテム
まずは食事を準備する際に必要なキッチンアイテムですが、キッチンアイテムにも工夫がたくさんあります。
以下の記事では、ヨーロッパの時短に欠かせないキッチンアイテムを紹介しています。
ヨーロッパでよく使われているものですが、日本でも手に入るキッチンアイテムばかりなので、ぜひ参考にしてみてください^^ ↓
また、以下の記事では、時短料理を作る際のとっても便利な調味料のご紹介です。
時短を意識した調味料というわけではなく、ヨーロッパで日常的に使われている調味料自体が、日本の目線から見るととても便利に感じられるものを取り上げています↓
ヨーロッパの時短ライフのコツ
手料理神話を見直す
手料理神話とは「手料理をしたほうが良い」という考え方。確かに外食続きよりは、さらに健康的な料理が食べられる可能性もありますが、そのために多くの時間を費やして生活の負担になっていては「健康」という観念からも元も子もありません。
ドイツ人は料理に手間をかけないことで有名ですが、実際の暮らしもとっても食卓ストレスフリーです。また別の機会に記事にしますが、こんな本を読んでみると面白いと思います↓
食事作りに手間暇かけないドイツ人、手料理神話にこだわり続ける日本人 共働き家庭に豊かな時間とゆとりをもたらすドイツ流食卓術 (地球の歩き方BOOKS) |
スーパーへの買い物は月に二回まとめ買い
ヨーロッパでは、忙しい日々で毎日料理をしたり買い物に行くなんてことはほぼ不可能と考えられているため、買い物へ行く回数は月に二回程度、例えば第2土曜日と第4土曜日にすべて済ましてしまおうという人はたくさんいます。
そのため、街中の小さいスーパーへ行くのではなく、車を少し飛ばして、郊外の大型スーパーへ行ったりします。
その方が安く買えたりもする、という理由もありますが
大型スーパーなら、ほとんどのものを一度に揃えることができます。
スーパーでは、大きなカートを借りて、お気に入りの食材や冷凍食品、日用用品などを買いだめします。
ここで大事なのが、生鮮食品と保存食品や冷凍食品などの割合です。生鮮食品は、2、3日または4、5日くらいしか持たないため、買い物をした週末と翌週数日間の作り置き用または簡単な料理をするために使います。
そしてその後1週間は、保存食品や冷凍食品を使った料理がメインになります。
フランスでは冷凍食品を大活用
冷凍食品を買いだめしたり、瓶詰めの野菜やスープに頼るなんてことは日常茶飯事ですが、味に良し悪しがあるので、色々なものを何度か試してみて自分に合ったものをリピートして買うのが日常の風景ですが、ヨーロッパには案外美味しい冷凍食品や保存食品がたくさんあります。
特に食にうるさいフランスにはPicard(ピカール)という冷凍食品のみ売っているお店が街中や郊外などありとあらゆるところにあり、フランス人にとても人気があります。
パスタやピザだけではなく、添え野菜やお魚、お肉、フライドポテト、パイ生地などありとあらゆるものが冷凍食品となっていて、そのクオリティーの高さはさすがフランスというくらい。
出来合いのランチボックスのような冷凍食品もあり、レンジでチンをすれば美味しく食べられるので便利なものもあります。
鍋に入れてハーブを足して煮込むだけ
フランス料理はバターとミルクが多いと言われていますが、レストランで食べる手の込んだフレンチ料理ではなく、田舎で食べる家庭料理のものは大家族で食べられるような煮込み料理もとてもよく作ります。
煮込み料理は、家庭にもよりますが、野菜やジャガイモ、お肉をごろっと煮込んでハーブを足して終わりという自然の味を生かしたとても簡単なもの。
季節に応じてシードル(アップル酒)を足したりとちょっとした変化を楽しみますが、基本はとてもシンプルな料理なのでストレスフリーです。
ルクルーゼなどの大きなお鍋で家族分一気に作ることができます↓
平日の夕飯はパンとハムとチーズのみのKaltes Essen(カルテスエッセン)のドイツ
一方ドイツでは、平日の夕飯はパンとハムとチーズのみのKaltes Essenという形を取る人が少なくありません。Kaltes Essen(カルテスエッセン)とは、「冷たい食事」という意味で、火を通した温かい食事との対比で使われますが、つまりフライパンなどで調理をしなくてもそのまま食べられるものです。
ドイツでは、ほとんどの場合、パンにバターを塗ってお気に入りのチーズやハムを挟んだものを食べている人が多く、家の冷蔵庫には様々なチーズやハムがコレクションのように集められていたりします。
夕飯はそんな感じなので、奥さん(または旦那さん)が料理をする必要はなく、食器洗いもないため、ストレスフリーなのです。
料理はするとしたら週末のお昼か夜の一度くらい。家の中で奥さんが腕を振るってくれる時間です。(または旦那さんが一緒に料理する人も多いですね)
まとめ
ヨーロッパでは、食に対するこだわりのあるフランスも、あまりなさそうという印象のドイツにおいても、ともに忙しい平日は簡単なものですますことで負担を少なくしようとしている人が多くいます。
和食は比較的夕食に力を入れている文化なのに対し、ヨーロッパはランチにたくさん食べる、と違いもありますが、共働きが増えた日本でも、真似できるような方法もありそうです。
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