ヨーロッパはとても暑い日が続いています。
異常気象と言われ、2003年の記録的な熱波を彷彿とさせる暑さ。
連日38度、39度、40度ととにかく暑い。そしてフランスでは45度になるとも言われている。
従来、6月のヨーロッパは大抵25度くらいで徐々に暖かくなり心地よい風を感じる時期でした。それどころかもっと昔は7月や8月でさえ日本の蒸し暑い夏から比べると、避暑地のようにすっきり爽やかでひんやりとしていたのを覚えています。
ドイツでは「9月になるともうブーツが必要だね」と友人と言い合ってたのさえついこのあいだのよう。
夏はやっぱり地中海だよね、ギリシャだよね、と言っていたものの、さらに暑いところに行く必要があるのか?という疑問も出てくる。
ヨーロッパの暑さで問題なのは、兎にも角にも、エアコンがないこと。
前述したように以前はもっともっと涼しかったし、夏は気持ちが良いくらいだったので、エアコンは不要であったし、ほとんどの家やアパートにはエアコンが入っていなかったりする。ホテルや美術館のようなところはエアコンがあっても、レストランやカフェでさえ、「お天気のいい日にはオープンテラスで日光を浴びる」という正しい振る舞いの公式のような考え方もあるので、涼みに行くことはできない。
エアコンなんて体に悪いし邪道、せっかく太陽が出てきて日を浴びれるのになぜ冷やす?という意識もヨーロッパにはあったりする。
今でも新築アパートでさえエアコンが入っていない物件もあったりする。
フランスでは、室外機を入れるとアパートの景観が損なわれるので嫌う人もいる。
なので、外も暑いですが、39度や40度になってしまうと、家の中も蒸し風呂のように暑いのです。。
天井が高い古いアパートや日陰のアパートは別ですが、天井低めで日当たりのいいアパートは厳しい。
そんなわけで、暑い日は思考がいつもよりだいぶ変わる。
暑いからレストランもカフェも行きたくないし、家に人を呼ぶのも暑すぎて迷惑でしょう。夏は地中海にバカンスなんて言ってたけど、やっぱりアイスランドにする?
と考えながら、エアコンの入っている車の中で長い長いドライブに出かけるのであります。
夕涼みに家族4人で一つの原付にぎゅうぎゅう詰めに乗って、あてもなくぶんぶんバイクを飛ばしているベトナム人の気持ちがわかる今日この頃。
今後、温暖化がますます進んだヨーロッパでは、エアコンが入った物件は増えるのだろうか、カフェやレストランにエアコンを導入するのだろうか、色々気になることではあります。
#ふわっとエッセイ
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