パリの左岸にあるサン=ジェルマン=デ=プレ(Saint-Germain-des-Prés)近辺は、有名なカフェがたくさんある楽しい界隈です。
哲学者も足繁く通ったたくさんの隠れた名店があるので、ご紹介すべき店舗は星の数ほどあるものの、それは(大変なので)ひとまず置いておき、今回は、パリ初心者の方にパリに来たらまずは行って欲しい王道カフェをご紹介します♩
目次
Café de flores(カフェドフロール)
1887年のオープンした老舗中の老舗。パリの哲学者や文学者が訪れ、日々このカフェで議論を交したと言われています。
内装もエレガントで美しくとても居心地が良いのですが、テラス席に座って通りを見学しながら時間をゆったり過ごすのもおすすめです。
朝食はクロワッサンとバゲット、ブリオッシュなど、パリらしくパンとコーヒーとジャムと言うシンプルなものですが、パリのパンはとにかく美味しいので何を選んでも良さそうです。
有名人などもよく来ていたりなんかします。
場所:172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris, France
Les Deux Magots(ドゥマゴ)
こちらも1885年にオープンした老舗で、サンジェルマン教会の目の前の角にあります。
ドゥ・マゴという店名は、2体の中国の高官の人形に由来します。こちらも内装は赤を基調とした豪華な様相ですが、ほんのりとアジアンテイストが伝わってくるのがわかります。
ピカソやヘミングウェイなど有名な作家を始め、哲学者・政治家などが好んで集まった場所として知られています。
パリのブラッサリーの定番『クロックムッシュ/croque-monsieur』(ハムとチーズをホワイトソースとトーストに挟んだもの)もおすすめの一品です。
場所:6 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris, France
Café Pierre Hermé Paris
カフェドフロールやドゥマゴからボナパルト通りを下っていったところにピエールエルメさんのカフェとパティスリーがあります。ピエールエルメさんのカフェは、メトロ駅Rue de bacやオデオンの近くにもそれぞれあり、左岸に集中しているようです。(詳しくはグーグルマップご参照!)
ピエールエルメさんのカフェの店内は、エルメさんの絵が描かれた可愛い壁アートもあり、多くの人で賑わっている空間です。スイーツの品揃えはマカロンが多いですが、ケーキも頼むことができます。また、観光客向け用として、秋には中国人向けのムーンケーキなどもエルメさん風にアレンジしたものが出されているので、試してみるのもおすすめです♩
場所:61 Rue Bonaparte, 75006 Paris, France
Le Plongeoir chez Hermès(エルメスのブティック内にあるカフェ)
ル・ボン・マルシェからすぐ近くにあるエルメスのブティック内にあるカフェ。ここのエルメス店舗は数年前にオープンしたばかりの新店舗で、お店に一歩入ると美しいカーブを描く木材質のオブジェが目に入ります。
広々としたスタイリッシュな空間の2階にカフェはあり、その時々の軽食やスイーツなどを頂くことができます。
場所:17 Rue de Sèvres, 75006 Paris, France
Le Procope (ルプロコープ)
1686年にオープンしたパリで最も古いと言われるカフェで、18世紀・19世紀のアーティストコミュニティーの中心であったと言われています。
ヴォルテール、ルソーなど詩人・文学者・哲学者がこぞって集った他、ナポレオンなど時の権力者や政治家の訪れる場所であったと言われています。
店内はお城のような豪華絢爛さで、カフェのみならずレストランとして食事を楽しむことができます。
場所:13 Rue de l’Ancienne Comédie
まとめ
「パリでは右岸でお金を遣い、左岸で頭を使う」と言う言い回しがありますが、左岸にはソルボンヌ大学だけでなく、歴史的に文化・政治・芸術の中心となったカフェがたくさん存在し、それぞれ時代の中でとても重要な役割を担ってきました。
どのカフェもそれぞれ味わい深く、クラッシックで美しく、時代に愛されただけあり、居心地の良い空間になっています。
雰囲気も昔のままを味わえるので、ぜひ一度訪れてみて時代の足跡を感じてみてはいかがでしょう。