眠りについての本を読むということは
覚醒についての本を読む、ということでもあったんだと
気づかせてくれる本。
「スタンフォード式最高の睡眠」
この本はわりと有名で、様々な人がレビューを書いています。
Amazonでの評価は星4つ🌟🌟🌟🌟
スタンフォード大学というのは、睡眠についての研究が盛んで、様々な睡眠エキスパートを排出している大学です。
研究も進んでいて、眠りを科学的な観点から分析しています。
さらに嬉しいのは、眠りについてだけではなく、そのまさに反対側にある「覚醒」についても説明してくれていること。
眠気の正体はナルコレプシーとの戦いだと言われますが、眠気というのはつまり
『まとまった長い覚醒を維持できない状態』
と言い換えることができるそうです。
眠気の問題というよりは、覚醒も問題とも言えるんですね。
「起きられない」「だるい」「だらだらしてしまう」
なんていう私たちの日々のちょっとした悩みにも明るい光を照らしてくれそうな本です。
そんなこんなで眠い時(=うまく覚醒できない時)はどうしたら良いのでしょうか?
この本に書いてあるスタンフォード覚醒戦略は
上行性網様体を活性化させる
ことが大事だといっています。
これだけだとわかりづらいですが、つまりは
聴覚や視覚や皮膚などに刺激を与える、ということです。
実際に試してみたい人は、たとえば、以下のような方法が覚醒には良いと思われます。
- 音を使って体を起こす(目覚ましなど)
- 皮膚感覚に刺激を与える(手を冷たい水で洗うなど)
- コーヒーを飲む(基礎代謝を上げ、覚醒モードに切り替える。他の刺激と同時に行えば、相乗効果がより期待できるそう
- 竹踏みなどで足裏に刺激を与える
- 裸足で歩く→裸足によって皮膚温度を下げ、サーカディアンリズムで自然に上がっている深部体温と皮膚温度の差をさらに広げることにより、覚醒するそうです←差が縮まっていると眠くなるということですね。冷たい床が良いです。
また、これを仕事術に当てはめると、
頭を使う仕事、重要な仕事は午前中に集中して、午後は徐々に簡単な仕事にシフトしていき、午後から夕方は、眠りに向けて、脳をリラックスさせることがより良い睡眠と覚醒のリズムを作り上げるのに寄与するそうです。
また、よく寝るには、夜に冷やしトマトなんかを食べるのもいいそうですよ♪
在宅勤務で頭がぼーっとしたりダラダラしてしまったり、先延ばし癖が出てしまったりと体がシャキッとしないことで悩んでいる人は、一度この本で睡眠と覚醒について科学的な観点から学んでみるのも良いかもしれません。