ほとんどの人が、『仕事を辞めたい』と思ったことがあるのではないでしょうか?
周りを見渡しても、嬉々として仕事をしている人はまだまだ少なく、皆何かしらの問題や不満を抱えながら淡々とやり過ごしていることが多い気がします。
仕事の愚痴やちょっとした相談事は気軽に話せても、”追い詰められる”という経験は、誰がどこまで感じているのかわかりづらいものです。
テレワークが導入された今、同僚や上司と顔をあわせる機会が減って
逆に少し楽になったという声もちらほら聞こえてきますが・・・
個人によっても感じ方は様々ですし、
会社によっても社風や環境もだいぶ異なり
居心地の良さも、悩みのタイプも
本当に人それぞれなんだと思います。
キャリアの悩みは尽きないですね・・・
そんなこんなでキャリアについて考えることが多い中、この本。
北川恵海さん著書の
「ちょっと今から仕事やめてくる」という本。
Amazonでは星4つ⭐️⭐️⭐️⭐️の評価を得ています。
タイトルが軽快なので、手に取ってみましたが、実は人情味あふれるストーリーになっていました。
あらすじは以下です。
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
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同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける”すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー”
日本でも2020年6月にパワハラ防止法というのが制定され、社会問題として認識されつつありますが、パワハラやブラック企業というのはまだまだ根深い問題として存在しています。
過剰なノルマ主義、長時間労働、セクハラ、パワハラ、執拗な言葉の攻撃・・・
ヨーロッパは、個人の権利や従業員の契約が守られていることが多く、パワハラ案件に弁護士が登場してくることが多いので日本よりは少ないですが、それでもパワハラはゼロではありません。
許されないことですが、加害者も加害者で、自分の信念ややり方に、歪んだ「正義」を感じてしまっていることも多く、そうなると被害者いじめが止まらない・・・という悲劇があります。
だいたい加害者は自分が加害者だと気づいてないことが多いですね。
この本は、そんな企業の被害者になってしまっている従業員のお話。心身疲れて自殺しそうになった時に、ヤマモトという人物に命を救われて、そこからと徐々にその人物を解明していくとともに、自分の心の持ちようにも変化が訪れる・・という話です。
個人的には、「スカッと爽快!」という読後感ではなく、ページをめくるたびに、辛そうな主人公に胸が痛くなり、ヤマモトという人物の謎を解いていくたびにも胸が痛くなり、それでも徐々にゆっくりした変化に心救われる・・・という感じです。
お母さんとの電話のくだりなど、切なくなります。息子が死にたいくらい会社を辞めたいって悩んでいたら辛いだろうなあ・・
仕事でちょっぴり辛くなった時など、読んでみると良いのかもしれません。
でもパワハラに遭っていたら、まずはしかるべきところにきちんと相談しましょう。
本の原作を元に、映画化もされているようで、Amazon primeから見れるようです↓
本が苦手な方は映画でも良いですね^^
女優の田中みな実さん愛用のコレスのリップバーム♪